仕掛けに関する考察
唐突に、船釣りをすることになった。他人事のようだが、これはおそらく、 7月18日(土) に行われる陸奥湾真鯛釣りの予行演習だと思われる。 (7/18 ~ 7/19 の 2 日間)
仙台で船釣りと言えば、大型漁礁と呼ばれる有名なポイントがある。今回計画している船釣りは、朝早い時間にヒラメを狙い、日が昇ってから大型漁礁でカレイを狙い、正午に撤収するというスケジューリングがすでになされている。
私はそれにただ巻き込まれただけなので、流されるままに仕掛けを購入することになった。
前回も話題にしたと思うが、お金の方がすごくヤバいことになっている。今までのパターンだと、単純に「お金が尽きて生活が苦しい」だったのが、今回は「お金が尽きているのにカードを使って買い物してしまった」という、背水の陣どころか敵の勢いに押されて川に落ち、溺れかけている状態だ。鎧が重い。
カードの支払いをリボ払いにでもしないとやっていけないカンジ。
そんな私に、酔っ払った友人が「 3 万の磯竿欲しいんだけどなあ」などという KY ( だいたい Kuuki Yomanai っていう略語を KY にするネーミングセンスに脱帽 ) なメールを寄越すものだから、「男なら逝け」と背中をどついてマンホールに落としてやった経緯がある。
その後、まんまと私の計略にはまって散財したようだが、どういうわけか、後悔しているようには見えない。これだから釣り人はいやなのである。みんな貧乏になれ。
貧乏になったらなったで、金をかけない釣りをエンジョイしていそうだが。まったく度し難い。
というわけで、 7/18 までに、ヒラメの仕掛け、カレイの仕掛けに関する知識を仕入れておくことにする。
竿に関する考察
船用の竿が必要といわれた。ふと私物を見ると、タコ釣りで使った 200号負荷の竿に船と書いてあった。どうやら船用だったらしい。
それでいいかと聞くと、そんなんじゃダメだ、ちゃんとしたやつを使った方がいいと言われた。
理由を聞くと、竿先が柔らかいものでないと、魚が餌に食いついたときに餌を送り込めないとか何とか言うのだが、遊動式のような仕掛けと、竿の動かし方で何とでもなるんじゃないか、と私は思うのである。
20 年以上も前になるが、船釣りは何度かやったことがある。その時は、船用の竿どころか下手したら投げ竿を使っていた気がする。それで困ったという記憶はなく、カレイでもアイナメでも、冷凍庫がいっぱいになるまで釣れていた。
だから、とりあえず竿は手持ちの 200号のやつを使うことにした。すなわち、頑丈さだけがとりえの竿である。
友人には「ヒラメ用、カレイ用でも竿は違うし、貸してやるからそれを使ったほうがいい」と言われたが、何事もやってみないと納得しない男である。
釣りは、極端な話、竹竿にガイドをつけたって釣れると思っている。釣れなかったらその時に借りればいいという魂胆もあるが。
論理的に考えても、 40 号、 50 号のおもりを使っているのだから、おもりの負荷でしなった竿に、それほど竿先の軟らかさが関係してくるとは思えないのだ。
まあ、高い竿だと、その負荷でしなった時に高感度が得られるように作られているのだろうけど。
リールのドラグを、若干緩めに設定しておけば良いだろうと考える。
ちょっと調べたところ、どうやら竿の重量が関係してくるようなのだが…軽いほど高い。しかし、釣り船代が高いから通えるわけがないし、仮に年に何回か行くようになったとして、疲れて嫌になれば、自然と軽いのが欲しくなるだろう。
リール
バイオマスターというリールを持っているので、新しいスプールを買ってそれを使うことにした。注文して一月も経った、金欠のこの時期に、入荷したとの連絡が……
ライン
手持ちのラインは PE 2 号と PE 1.5 号と PE 1.2 号と、フロロカーボン 2 号である。ナイロンは各号取り揃えてあるが、 100m 単位であるかどうかは不明。
肝心の船釣りは、 PE 2 ~ 3 号らしいので、すでにスプールに巻いてある PE 2 号を使うことにした。これを五目釣り、カレイ釣りに用いる。
ヒラメ仕掛け
仕掛けはシンプルなのが一番だと思っている。したがって、一番下に 50 号のおもり、 捨て糸 60cm ( 3 号ナイロン ) 、三叉サルカン、幹糸に PE 2 号。ヒラメの時は、おもりの重さを 50 号にすると決まっている。
三叉サルカンから横の仕掛けは 6 号のハリス、針、孫針。この部分の仕掛けは、イワシをなるべく弱らせないよう、できるだけ軽くする必要がある。市販品が 180 円くらいで売っているので、買ったほうがいいと思う。
ヒラメ釣り方
- 餌はイワシの口から鼻にかけて、硬いところを抜く。
- イワシを弱らせないように、テンションをかけつつゆっくり落とし込む。
- 着底したら糸ふけを取り 1m ほど巻いて、あとはじっくり待つ。潮の流れがあるようなら、 30cm ほど余分に巻くと 1m 底になる。その辺は潮の流れによって調整。
- ときおり底につけて 1m をキープさせる。
- イワシを弱らせないよう、動作はゆっくり。誘いを入れるときも慌てずゆっくり。
- ぐっと弱いアタリがあったら、イワシが襲われているということ。 30 秒程度待って、海底に張り付いたヒラメを引き剥がすように大きく、ゆっくりあおる。
- 6 の時点で、いきなりガツンときたら、かかっているのでそのまま引き上げる。
- 全般的にゆったりとした動作になる。
カレイ仕掛け
スネーク天秤を使って遊動式にする。スネーク天秤に通すラインはナイロン 6 号。誘導の分と、ナイロン自身の伸びに期待。おもりは 40 号。これも大型漁礁で釣りをするときはこのおもりと決められているらしい。
スナズリは 3 号のナイロンであり、実際は 70cm 程度のラインを撚っているし、また、ナイロン自身の伸びもあるので、 5cm 程度は伸びる。このラインの撚り方については後述。
三叉サルカン 2 個ととサルカン 1 個の先に 3cm ほどのハリス。ハリスには潮の影響を受けやすいようにボンボンをつけている。ハリスの根本、サルカン部分に、絡み防止のビニールパイプをかぶせる。針は 13 号程度でいいんじゃないかと。適当。
カレイ釣り方
アクション | 動作 | 効果 |
---|---|---|
コヅキ | 5~30cm位の幅で、リズミカルに竿先を上下させる。 | 誘い、食わせ |
シャクリ | 仕掛けの長さ分をあおる。 | 誘い |
トメ | 仕掛けを動かさずに餌を止め、食わせる。 | 食わせ |
キキ | 仕掛けの長さ分をゆっくりあおる。 | 魚がかかっていることを確認する |
アワセ | アタリを感じたら小さく即アワセ。 | 魚を針にかける |
- 餌はアオイソメ3本房掛けにし、ハサミで長さを切りそろえる。
- ちょっとだけ ( 軽く、アンダーで ) 向こうに投げてオマツリ防止。
- 仕掛けが底についたら 2 ~ 3 回シャクって仕掛けを潮になじませる。
- 速めのコヅキ→小さく、ゆっくりめのコヅキ。食いが悪いときはトメを入れる。
- アタリがあれば小さくアワセる。アタリがなければゆっくりシャクってコヅキに戻る ( ループ ) 。
- 小さいアタリなら、すぐに引き上げずに 2 枚目のカレイを狙うと良いらしい。
ラインの撚り方。ヨリ糸 ( スナズリ ) の作り方。
※ 完璧にオリジナルなので、強度の点で不安を感じつつ、とりあえず次の船釣りで使ってみて判断しよう。
1. 次の道具を準備する
両側にチワワを作った 80cm のナイロン糸。私は 3 号を使用。ナイロンを使ったのは、ナイロン自身の伸びを期待したためで、伸び不要であれば、フロロで作っても良いと思う。
太目のボールペン、ダブルクリップ、サルカンを用意する。
2. 作成準備
一方のチワワにボールペンを通し、クリップで固定する。ナイロンが動かないようにちゃんと。こっちのチワワが下になる。
もう一方のチワワからサルカンを通す。 ( 通せるよね? ) 。こちらのチワワは上になる。
チワワに人差し指を通し、サルカンと一緒に押さえておく。
3. ボールペンを回す
下になったボールペンをひたすら回す。このとき、急ぎすぎて上下の運動が発生しないよう、水平に回す。上下に跳ねると変なところで撚れてしまうので。
4. ラインを二つ折りにする
ボールペンを足で押さえて固定する。
空いた手でサルカンを真ん中あたりに持っていく。
ラインにテンションをかけつつ、二つ折にする。このとき、決して緩めないこと。緩めると変なところで撚れてしまう。
5. サルカンを、緩める
ラインを二つ折りにして、一本にまとめたら、サルカンを徐々に緩めていく。そうすると、より戻しがひとりでにくるくるまわって、ラインがヨリ糸になっていく。
6. 縛って止める
チワワを二つまとめて縛って止める。スナズリの長さはこのときに調整する。若干長めに作っておいて、適当な位置で調整させることができる。
チワワの部分を切り落として完成。
※ この方法だと、ラインの強さは 3 号 ( 使用するライン ) 相当になるので、もう少し強さを求めるなら、ラインを撚ってから、二重になったヨリ糸でチワワを作ると良いと思う。その場合、スナズリの部分を長く作る必要がある。だいたい 1m 位のラインで作ることになるので、作業が疲れそう。フロロでやってもいいと思う。
実際に船釣りをしていないため、この記事の正当性は不明。参考にするときは自己責任で。
※ 実際カレイ釣りをしてみて、強度的には余裕だった。 1m とか釣れたらどうなるか分からないけど。 50cm までは十分。でかいのがかかったら、腕で何とかしてみよう。
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