スパナと適正トルク

サイズ別スパナの適正トルク一覧

最近電気工事士2種の資格を取って、工具に興味が出てきた。

ねじとナットサイズの関係を良く忘れるので備忘録として書き置く。

ついでに適正トルクも書いておこう。

六角ナットサイズと締め付けトルク
ねじの呼び径
      用途
ナット幅 [mm]    
電子部品 一般 建設
0.5系列 [N・m] T系列 [N・m] 1.8系列 [N・m] 2.4系列 [N・m]
強度区分3.4くらい 強度区分5くらい 強度区分8.8 強度区分10.4くらい
M2 4 0.088 0.176 0.315 0.42
M2.5 5 0.18 0.36 0.65 0.86
M3 5.5 0.315 0.63 1.14 1.5
M4 7 0.75 1.5 2.7 3.6
M5 8 1.5 3 5.4 7.2
M6 10 2.6 5.2 9.2 12.2
M8 13 6.2 12.5 22 29.5
M10 17 12.2 24.5 44 59
M12 19 21 42 76 100
M16 24 53 106 190 255
M20 30 102 204 370 490
M24 36 180 360 650 860
M30 46 350 700 1260 1700
M36 55 620 1240 2250 3000
M42 65 1000 2000 3600 4800

T系列は東日製作所が策定した締め付けトルクの基準のようだ。以下、東日製作所の FAQ より。

トルクハンドブックや東日トルク機器総合製品案内に標準締付トルクの表がありますが、根拠は何ですか?JIS等の規格なんでしょうか??

ねじ有効断面積における基準軸応力を210N/mm2となるような締付トルクを、標準締付トルクT系列と定義したものです。(トルク係数K=0.2で算出)0.5T系列ならT系列の0.5倍の締付トルクになります。この考え方は、厳密な締付トルクの算出ではなく、設計・製造・アフターサービスに至るまで特記なき場合にはこのような標準化した締付トルクにすれば、生産性と品質が向上するといったご提案です。

T系列はだいぶ緩い感じの締め方になる。「T系列」を 1倍として、0.5系列 = T系列 * 0.5、 1.8系列 = T系列 * 1.8、 2.4系列 = T系列 * 2.4 で計算できる。

強度区分に関しては TONE のサイトからダウンロードできる資料「締付けトルク値参考資料(概算)」に載っていたが、 T系列と違って等倍ではないので、どうやって T系列の強度区分を算出するか迷った。

1.8系列と強度区分8.8 は一致していたのでそのまま強度区分を載せた。

0.5系列の強度区分を算出するためにまず、 M2 ボルトの強度区分4.6 のトルク 0.120 [N・m] を用いて、係数1 = 0.120/4.6 = 0.026 を出した。係数1 * 3.4倍 = 0.08869 が 0.5系列の M2 ボルトのトルク 0.88 になるのでだいたい強度区分3.4 かなと推測。 T系列と 2.4系列に関しても同様の方法で算出したが、あっているかどうかは不明。

車 (1.8系列/強度区分8.8) の M6 (9.2[N・m]) ~ M8 (22[N・m]) ~ M10 (44[N・m]) に対応したトルクレンチが欲しいな。

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