下手の横好きはそろそろ卒業して、理論的に、実践的な釣りをしてみたいと思った。
ヒラメ釣り考察
先日の船釣りではヒラメが釣れず、気分は不完全燃焼だ。何とかヒラメを釣ってみたい。かと言って船は当分乗りたくない。ここは、陸っぱりでヒラメ・マゴチを狙うことにした。
獲物を狙うためには、獲物の生態が分かっていないと話にならない。そこでヒラメの基本的な生態を調べてみた。
- ヒラメは海底にへばりつく様に泳いでいるか、止まっている。
- ヒラメはあまり視力が良くないらしい。人間に換算すると 0.1 くらい? それが正しいなら、遠くの獲物の形ははっきりと見えない。海底から 1m のタナを上下に攻めるというのが基本動作となる。動きでアピールする。
- ヒラメは獲物を見つけると、 3 ~ 5 秒くらいじっとして、目で動きを追って、興味を引くと鎌首をもたげ、ガブっとやる。
- 同じポイントにとどまって誘えるダウンショットリグで攻めるのが良い。ちなみに、ダウンショットリグとはラインの先端におもり、おもりから少し離した ( タナの分 80cm ) ところに針を結ぶ、別名常吉リグと呼ばれる仕掛け。おもりを着底させ、ロッドをピンピンはじくと、ルアーがおもりを中心に泳ぎ回るのでヒラメ釣りにもってこい。
- ミノーやメタルジグだけの仕掛けで、底から 1m のタナを超デッドスローで引き続けるのはかなりのスキルが必要。
- ヒラメDS というサイトで面白い仕掛けを売っていたので買ってみた。釣果はいずれ。
- マゴチも釣り方は似たようなものらしい。
- 6/28 に七ヶ浜でやってみることに。
- タープとチェアとシートを持って休む場所を確保。優雅に釣ろうじゃないか。
また、狙うべきポイントの見分け方を調べてみると、このようなところに注意すれば良い、らしい。
- 深いところから急に浅くなっているカケアガリ。遠くから仕掛けを引いてきて、坂になっているところ。ひっかかる感じがあるのでポイントは判別しやすい。カケアガリの部分を横に引いて、なるべく長い距離を攻める。
- 離岸流 ( 陸から沖へ向かう逆向きの波 ) の両脇にシャロー ( 浅瀬。波がブレイクしてシラスになっている ) があれば、離岸流の通り道は深くなっているはず。離岸流の終着点あたりでヒラメが待ち構えている可能性あり。
- また、離岸流の通り道の、深くえぐれた部分のカケアガリを狙ってみてもいいかも。
- シラスになっている付近。
仕掛けはこんな感じになる ( ヒラメDS 仕掛け )。
ここのダウンショットリグは、おもり、ジョイント、フック (針) それぞれに工夫が凝らしてあって、今から釣るのが楽しみである。
ワームは銀・黒、銀・青、金・黒などのツートンカラー。エコギア M 4 インチを考えている。
また、 PE で指切れを防ぐためにフィンガープロテクターも購入予定。先週の船釣りで 2 箇所、指切れした。ちょうど指紋の溝に沿って切れた。海水でふやけたところに PE がすれたからだろう。しかもそのままの状態で、長時間潮水に触れていたため、あとからアカギレのようにひりひりした。最近ようやく直った。
釣道考察
思うに、釣りは極めれば極めるほど、その仕掛けはシンプルになり、その分、技が際立ってくる。
その最たるものが、ハードタイプのルアーではないだろうか。小魚に似せたミノー、遠くまで飛ばせるメタルジグなどは、それ自体がおもりと針とエサの役割を果たす。ジグヘッド ( おもりと針が一体化したもの ) + ソフトルアーも似たようなものだ。
重ければ重いほど遠くに飛ばせるが操るのが難しくなるし、軽ければ遠くまでは飛ばせないが小魚に似せた動きはさせやすくなる。
達人は、状況や対象魚に合わせてそれらを使い分ける。だが言うは易しだ。ジグやミノーをキャストし、釣りたい魚がいると思われるタナをキープしたまま、本物のように泳がせる。これがどれほどの技術かは、やってみないと分からないであろう。そして釣れなくても諦めずに攻め続けることがどれほど気力を必要とするのかも。
これが川になると、仕掛けが極限までシンプルになった毛鉤がある。達人は糸に針を結んだだけの仕掛けで、思い通りのポイントを攻めることができるのだ。
今は無理だ。今は腕がついていかないが、いずれはそういうシンプルな釣りにシフトしていきたいものだ。そしてその段階になった時にこそ、 10 万円の竿を持つ意味があるのだろう。
買わないと思うが。