O2 センサーについての予備知識
普段、あまり使わない車だが、たまに気になる挙動をすることがあった。それは、イグニッションを回してエンジンをかけ、ギアを 1 速に入れ、軽くアクセルを踏み込んだときに起こる。
私の MR-S はオートマ仕様で、 SMT というシステムを使っている。 SMT は、アクセルを踏まないと、クラッチが踏まれた状態になっている。アクセルを踏み込んでいくことで半クラッチ状態になって、車体が動き始める。普通のオートマとは違い、クリープ現象がないのが特徴だ。
したがって、通常であれば、アクセルを踏み込むと、 SMT が自動でクラッチ→半クラッチ→ノークラッチ ( クラッチを踏まない状態と言いたい ) とつないで、スムーズに発進するはずだ。しかし最近は、軽く踏み込んだだけでは、エンジンの回転数が上がるだけで、発進してくれないのである。
「おや、ニュートラルのままだったか」と思ってギアを確認しても、 1 速になっている。そこからさらに、グッとアクセルを踏み込むことで、ようやく発進するのである。
いつも起こるわけではないのだが、たまに起こると SMT の調子が良くないのか、もしくはエンジンが温まってないからなのか、と考えていたのだが、先日、エンジン警告灯が点いたことで原因が判明した。
2010/10/24 Sun.
MR-S のエンジン警告灯が点いてしまったため、ディーラーで検査してもらうことにした。
1 時間はかかるだろうと予想したので、暇つぶしに EeePC と国勢調査の調査票を持って行った。
2 週間ほど国勢調査票を放置していたら、調査員が再びやってきて、早く書いてつかーさいと怒られてしまったからである。
ディーラーでアイスティーを飲みながら、調査票を記入し、暇つぶしの EeePC でテキスト入力でもしようと思ったところ、整備員が見積書を持ってやってきた。 30 分くらいしか経っていない。
関係ないが、テキスト入力に特化したモバイル、ポメラが気になっている。単 4 電池 2 本で 20 時間、コンパクトなのがいい。
エンジン警告灯の原因は、オキシジェンセンサーが断線しているためだった。
オキシジェンセンサー、通称 O2 センサーは、排気ガス中の酸素濃度を測定するセンサーだそうだ。
エキゾーストマニホールド ( エキマニ。排気集合管。タコ足 ) の左右に 1 本ずつついているうちの、左側の 1 本が死んだらしい。
ここ最近起こった発進時のもたつきも、これが原因だったのかもしれない。
エキマニ中のガソリン濃度が高いとき、 O2 センサーが働いていればガソリンを絞ってくれるのだが、それが働いていないと、規定の分だけガソリンを放出し続ける。
ガソリンが完全燃焼していないのだから、エンジンやらエキマニには良くないだろう。燃費にも良くない。
というわけで、部品交換しようと思ったのだが、見積書をみて、言葉を飲み込んだ。
O2 センサー 3 万 2 千円。工賃含めると 3 万 7 千円。
しかもだ。 O2 センサーのネジ山が錆び付いてエキマニから外れないこともあるらしく、そうなると、エキマニごと、 2 本の O2 センサー交換が必要になる。費用は 14 万ほどにもなるそうな。
12 月に車検 + 自動車保険だし、そんなに払えないって。
とりあえず車検まで保留するわと言い残して、帰宅した。
うつむき加減に家に帰って、電源つけっぱなしの PC に向かい、 O2 センサーを検索していくうちに、ヤフオクで、社外 O2 センサーが売られているのを発見した。純正より半分近く安くなって、 \18,000 位である。
そしてさらに調べるうちに BOSCHE の MR-S 適合 O2 センサーが \7,500 であることを知った。
ただし、現在使われている O2 センサーの配線を、途中からぶった切って、つなぎ直す手間がかかるらしい。
しかし、工具も必要ないくらい簡単らしい?
まあ、ラインつなぎなおすのは、最悪、半田付けしてしまえばいいし、これにするか。
BOSCHE だと 1 本 \7,500 で、 2 本でも \15,000 である。社外 O2 センサーと比較しても、 1 本分の値段以下だ。純正と比較するのは馬鹿馬鹿しいほどだ。これは買うしかない。
というわけで、 BOSCHE の O2 センサーを 2 本注文した。
O2 センサーは消耗品だ。いずれ壊れるなら、この際、両方とも交換してしまおうという考えだ。
O2 センサーは、 22mm の 6 角ボルトで締めこまれている。かろうじてメガネレンチで外せるらしいが、専用の工具があった方が良いとのこと。素人だと、ネジ山を潰してしまうこともあるそうで。
というか、ディーラーの整備員が、如何に錆び付いているかもしれないとはいえ、純正の部品を外せないかもしれないっていうのが信じられないんだが。
とりあえず、一番安い O2 センサーソケットを購入することにした。後は、クレ556 を死ぬほど吹き付ければいいだろう。最悪、イエローハットか修理工場にパーツ持込みで交換頼めばいいだろうと、安直に考えている。
O2 センサーソケットは、 22mm の 6 角ボルトにはめ込むソケットに、コード部分を避けるための切り込みが入ったやつだ。
オクで買うと送料がかかるので、扇町にある ASTRO PRODUCTS (アストロプロダクツ) を探してみることにした。
しばらく店内を見回って、見つけられなかったので店員に聞いてみた。ちゃんと壁にかかっていた。 O2 センサーのレンチもあった。何でもあるな、ォィ。
O2 センサーソケットは \890 だった。あとはセンサーの到着を待つだけである。
2010/10/30 Sat.
パーツが届いたので、交換開始。午後から雨が降るので、手早く。
必要な工具は、O2 センサーソケット、モンキレンチ、マイナスドライバー、ニッパー、クレ 556。
1. MR-S の O2 センサーの位置を確認する。
数日前から、クレ556 を大量に吹き付けておいた。
ちなみに、図には O2 ソケットと書いてあるが、 O2 センサーの間違いね。直すのまんどくさ。
2. O2 センサー取り外し
まずはコネクタから外すと良い。慣れないと苦労するかもしれない。
仕組みが分かってないと取り外すのは無理だろう。
マイナスドライバーで、ツメを外してあげる必要があるのだが、左側の O2 センサーのコネクタは、それが裏側の死角になっていて、初見での交換が非常に苦しい。
右側の O2 センサーは、コネクタのツメが表側になっていて分かりやすいので、まずは右側のコネクタを取り外してみて、仕組みを理解しよう。
コネクタを取り外してから、 O2 センサーを取り外す。けっこう固い。ネジ山をつぶさないように、クレ 556 を吹き付けつつ、じわーっと力を入れていく。
3. ラインの切断
取り外した純正パーツのコネクタ部分を流用して使う。
つなぎ直したときの長さが同じくらいになるように、長すぎず、短すぎず、考えてラインを切断する。短すぎると、接続モジュールが使えなくなるので注意。その場合半田付けになってしまう……
4. ラインの接続
配線の色は以下のとおり。
線 | BOSCHE の O2センサー側のライン | 純正コネクタ側のライン |
---|---|---|
1 | 黒 | 青 |
2 | グレー | 白 |
3 | 白 | 黒 |
4 | 白 | 黒 |
BOSCHE の黒を、純正の青に。
BOSCHE のグレーを、純正の白に。
ラインの先は 1cm ほどむき出しにして、パーツに通してくるくる閉めるだけで固定できる。
ライン⇔BOSCHEパーツ⇔ライン
という感じで接続する。
5. O2 センサー取り付け
逆の手順で取り付ければ OK。念のため、クレ 556 を吹き付けておいた。
6. エンジンをかけて、エンジン警告等のランプを確認
エンジンをかけると、警告等が消えていた。良かった。
軽くアクセルを踏み込むと、レスポンスもイイ!
かかった料金は O2 センサー + 送料 \8,300 ほど、 O2 センサーソケットが \900 ほど。
ちなみに、左右の O2 センサーを交換するつもりで、 2 本注文したので、 \16,500 くらいはかかっている。
O2 センサーは消耗品なので、この際だから両方とも取り替えるのである。
ディーラーで両方交換する場合、 7 万ほどかかる計算なので、 1/4 で済んだことになる。
純正高すぎ。
私もMRーsに乗っていて最近エンジンの警告灯が点灯していました。
修理にだすしかないのかと思っていましたが、なんとか出費をおさえたいと思い、ネットで検索すると、あなたのサイトにたどり着き、今、修理を完成させたところです!!
結果
警告灯が消えてました(^^)あなたのおかげです。ありがとうございました。感謝です!!
お役に立てて何よりでした。
( ^ ^)b
今年入り私もエンジン警告灯が点灯。
このHPにたどり着き、自分で無事交換出来ました。
大変感謝しております。
ただ・・・・・
私が購入したボッシュは1つ5200円でして、どう考えてもチャイナ(二次)コピーの値段なので、センサ殺してないかどうかが不安ですが (>ωω<。)ノ
いやー、お役に立ててよかったです。
お疲れさまでしたw
こんにちは!
私も警告灯がついたのでO2センサーと思い検索したらここにたどり着きました。
おかげさまで無事交換できました。
ありがとうございます!
お役に立てて良かったです。
にしても以外と来客あるなぁ。