Bloody Mary - blog

Bloody Mary 別館

吹上高原キャンプ場に猫と一泊

アメニティドーム虫干し

猫が欲求不満になったのでキャンプに連れて行ったら、別猫のように大人しくなった。何がいけなかったのだろう。


我が家では猫を飼っている。この猫は、飼い主が引き取りに来ないため、動物病院で 2 年ほど禁固刑にされていた猫である。それをたまたま縁があって引き取ったわけだ。彼女が家に来てから、そろそろ 1 年になろうとしている。

1 年も経てばどんなに臆病だった猫でも、家の中と飼い主に対しては図太くなるわけで、眠っている私の上を、わざわざ踏みつけて横切ったりする。明け方に走り回るくらいはいいとしてもだ。可愛いさが余ったので、タオルケットの中に閉じ込めて布団蒸しにしてしまうくらいだ。よけい騒々しくなって寝られなくなるが。

近頃どうも暇をもてあましているようなのだ。ならばということで、 1 度使って仕舞いっぱなしの SnowPeak のファミリーテント、アメニティドームを虫干しがてら、キャンプに連れて行くことにした。きっと野生に戻って野原を駆け回るはずだ。

今回はアメニティドームありきなので、快適空間の演出がテーマとなる。 MR-S に積めるだけの荷物を持っていくつもりだ。

まず、アメニティドーム付属のバッグに、別売りの SnowPeak アルミポール 170cm を 2 本入れる。前室をタープ化するためだ。前室をタープ化するには、さらに 2 本の紐引きと、2 本のペグが必要だ。付属のペグはすべてソリッドステーク化しているので、タダでさえ重いテントが余計に重くなる罠。アメニティドーム購入時におまけでもらった SnowPeak ペグハンマー Pro.S が入っているのも効いている。さらに純正グランドシート ( フットプリント ) も入れる。

これらは、ひとまとめにして、シート後ろのスペースにギリギリ入る。このスペースにはもともとデフォルトの車載道具と、パンク修理財が入っているが、これで限界。

ボンネット下のラゲッジスペース内に、30L のハードクーラーボックスが何とか入る。クーラーボックス内には食料とビールが入っている。

食料品は 8/22 の夜に買い出しをした。主にバーベキュー用の肉・野菜・キノコ類である。 1 泊だと食べきれない量になったので、必要な量を洗って、切って、ジップロックに小分けにした。何故かこれが楽しくて、夕食を食べ忘れてしまった ( 結局、 8/22 の朝から 8/23 の夕方まで、水分しか摂っていない ) 。

また、保冷剤代わりに、 2L のペットボトルで凍らせた水 2 つを入れた。お茶ではダメだ。汎用性のある水がいい。
水は重要だ。水が無いと渇きに苦しむことは登山装備のときに思い知った。そのため、折りたたんでコンパクトになる 10L ウォーターバッグと、携帯浄水器デリオス ( スーパーデリオス ) を持っていくことにした。極端すぎる気もするが。まあ、今回はキャンプだから水が無いということはないのだが、これを持っていくと水場から離れたところにも陣取りやすくなる。

残るは助手席のスペースだが、ここに 90L の THE NORTH FACE BASE CAMP DUFFLE L ( 要するに防水ダッフルバッグ ) をシートに立てかけ、足元には、猫のトイレ ( A4 フォルダーボックス ) と、ディレクターズチェア、テーブルを置いた。

ダッフルバッグの中身は、ユニセラTG ( 卓上バーベキュー )、チャコスタ ( 炭火おこし )、炭、クッカー、ストーブ、ランタン、250ml OD 缶× 2、シュラフ&インナーシュラフ&マットを入れた防水スタッフバッグ、 LED ランタン&ラジオ&替えの電池等を入れた防水スタッフバッグ、着替え&タオルを入れた防水スタッフバッグ、テント内に敷く防水シート等、キャンプに必要な道具が一式入っている。過剰装備と思われるユニセラTG を入れてもなお容量があまったので、カメラ用三脚等を入れてみた。ついでに、猫用ケア用品も。後はこまごまとした、歯ブラシとかライターとか軍手とか救急セットとか。

これでいっぱいいっぱいだ。しかし、この装備なら日本中どこにでも、何泊でもできることだろう。

ここまで用意しておいて何だが、次はキャンプ場の確保だ。条件としてはあまり遠くないキャンプ場で、ペット OK でかつ安いところ。最初は近場の「陶芸の里 ゆ~らんど」を候補地としていたのだが、電話したらペット NG だった。慌てて WEB を探しまくった。

宮城県ペット OK のキャンプ場 (電話で料金を確認したところ)
キャンプ地 料金 備考
エコキャンプみちのく C サイト \3,000 + 大人 \700 ( 子供 \200 ) ペット連れだとオートキャンプサイトの C サイトになってしまう。
秋保リゾート・森林スポーツ公園 平日 \2,100 + 大人 \1,200 (子供 \700)
休前日・休日 \3,100 + 大人 \1,200 (子供 \700)
露天風呂。温泉・露天風呂の料金含む。
WEB の料金表が紛らわしい。休日 1 泊 だと \4,300 もかかる。
バイクだと平日・休日に関わらず \1,600 で済む。
吹上高原キャンプ場 車 \1,500 ( さらに 1 人増えるごとに +\500 ) 予約不要。

オニコウベスキー場のサイトから吹上高原の料金表を見ると、1泊 フリーサイト 3,000円/電源付きサイト 4,000円 となっているが、ここだと「大人 \700 、小人 \500 、 \500/1台」と書かれていたり、ページによって書いてあることが違う。

これは何も吹上高原だけのことではない。他のところも、紛らわしい記述があるので、出発前とか前日に、電話で確認するのが良いと思う。吹上高原は予約がいらないが、予約が必要なところは多い。

なお、吹上高原に電話をかけたら、車でも 1,500 円だけで OK とのこと。 2 年ほど前に利用したときと同じ料金だった。また、キャンプ利用者は温泉 500 円のところ、 100 円引きになるので、入ったとしても全部で 1,900 円で済む。これなら財布というか私の精神に優しい。ここに決めた。

出発

吹上高原キャンプ場は栗駒山の南南西 20km 程度の距離にある。 2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震以降、栗駒山付近には近づかなかったのだが、 2 年ぶりくらいに鳴子方面へ足を伸ばすことになった。

吹上高原までの所要時間は約 2 時間。 4 号線を北上すること 43km ( 1 時間 )、そこから 47 号線にチェンジして西北に進むこと 30km 。そこから 108 号線にチェンジして北に 13km 程度か。

108 号線に入ってから少し行くと、崖崩れのために迂回路が設定されていた。まだ地震の影響が残っているようだ。 PC のゼンリン地図帳がなければ迷っていただろう。こうなるとカーナビが欲しくなる… ポータブル用のやつを検討してみようかと思ってみたり。

吹上高原に到着。今回は草原のど真ん中あたりをキャンプ地とした。水場・トイレから遠いので不便だが、そのための用意はあるので気にしない。

猫は怖がって車から出ない。熱中症になりそうなので、車の窓を全開にしてテントを張った。

前回は小 1 時間ほどもかかった設営が、今回は 20 分もかからない。要はアルミポールが 4 本もあるのが設営を難しくしているのだ。ストレートポールはクロスさせてインナーテントをドーム状にさせるのに使用曲がったポールの大きいほうはインナーに使う小さいほうはフライに使う、と覚えてしまえば、何ほどのことも無い。

あと、アメニティドームはペグダウンする箇所が多い。

アメニティドーム設営

※ 思い出しながら書いているので、ペグの本数が違っている可能性があります…

  1. グランドシートの四隅に軽くペグを打つ。シートの四隅からはゴムが出ているので、四方向にピンと張る。
  2. インナーテントの四隅を、 1 のペグに引っ掛ける。純正グランドシートのゴムの長さがインナーテントのサイズとちょうどいい感じ。
  3. ストレートポールをクロスさせてインナーテントをドーム状にする。インナーテントのフックをポールに引っ掛けて固定。
  4. 曲がったポール(大) をインナーテントに通す。
  5. 1 に打ったペグをしっかりペグダウンする。インナーテントのたるみを取りつつ、四隅を調整。インナーテントの中間部分もペグダウンするらしいのだが、この 2 箇所は面倒なので省略。
  6. フライを被せ、フライの四隅のバックルを、インナーテント側のバックルにカチッと止める。ついでにマジックテープでポールとフライを固定。
  7. 曲がったポール(小) をフライに通して前室を作る。
  8. さらに前室を作るため、フライ 3 箇所 ( ビルディングテープ部分が 1 箇所 ) にペグダウン。 2 箇所に張り綱 ( ペグ× 2 ) 。計 5 箇所。
  9. 後室用にペグダウン 1 箇所、テント後部に張り綱 2 箇所、計 3 箇所にペグ。
  10. ここまででペグは 12 箇所 ( すべてやっていれば 14 箇所 ) に打っている。フライの四方に張り綱をしているので、ある程度の風にも対応できる状態 ( と思われる )。
  11. さらにフライの左右に 2 箇所ずつ、計 4 箇所に小さく張り綱をするところがある。面倒なので、省略しているが。よほど風が強いならやるかもしれない。すべてにペグを打つと 18 箇所だ。付属のペグ数が 16 本なので、 2 本足りないじゃないか。あれ、何かおかしいぞ。
  12. ついでに、前室をタープ化するには 2 本のアルミポール、 2 本の張り綱、 2 本のペグが必要になる。

説明書を見直しても、ペグは 18 箇所になるはずなんだが… 付属ペグが 16 本っておかしくないか。まあいいか。どせソリッドステークは 20/30 あわせて 24 本あるし。また、張り綱は全部同じ色なので、場所ごとに色を変えた方がいいんじゃないかと思ってみたり。

おおよそこんな感じで設営完了。テーブルとチェアをテントの日陰にセットして、ゆったりとビールを飲む。水分補給なしで走ってきたせいで、信じられないほど美味い。これほど美味いバドワイザーは初めてだ。

テントに放り込んだ猫は、猫缶も食べずにキョドって ( 挙動不審 ) いる。

環境に慣れないからだろうと思い、そっとしておいてあげて、私はゆっくり温泉に浸かった。

臆病な猫

チャコスタで炭を熾し、焼き鳥や肉を焼き始めると、煙の匂いに興味を引かれたらしい猫が、おそるおそる近寄ってくる。ティッシュで油をふき取った鶏肉をちぎって渡すと、もっと寄越せと催促される。お腹が空いていないわけではなさそうだ。何で猫缶は食わないんだろう?

野菜も食べ、ビールを飲みつつ、夜は更けていく。

深夜雨が降る音で目を覚ました。猫は落ち着きを取り戻したかのように見えたが、眠れずにテント内をうろうろしている。頭を撫でてやると喉をゴロゴロ鳴らす。気分が落ち着くのかな? ちょっと可愛そうになったので、朝一で家に帰ることにした。

朝 5:00 起床。テントと荷物の撤収、炭火の後始末やらごみ捨てやらに 1 時間 30 分もかかった。

アメニティドームは、居住性は抜群なのだが、トレードオフで設営と撤収が面倒だ。小川のステイシーが欲しいと思っていたが、手軽さと居住性の両面を考えると、ダンロップの R-224 をシングル使用するのが一番いいなあと思う。 R-225 でもいいが、まだセールしてないので買えないのだ。そして、 R-225 のフライがグレイってのはどうなんだろうか。

吹上高原を 6:40 出発。最初はサクサクで、早く着くかなと思いきや、仙台に近づくにつれ朝の渋滞に巻き込まれ、きっかり 2 時間かかった。

そして、どうも頭が重い。寒気まではいかないが、体調がおかしいような気がする。キャンプのたびに体調悪くなるって、オレって虚弱体質なんじゃなかろうか。

家に戻ると、猫は落ち着いたようだった。しかし、いつもと行動パターンが異なっているようだ。いつもなら、差し出した途端に喜んで食べる猫缶を、興味なさげにチラ見するだけ。味覚が変わったか? 猫は家に着くという。環境の変化はかなりのストレスになるのかもしれない。今度からは日帰りで連れて行こう。

ゆっくりできたのは夕方だけかよ

最近、何かやるたびに体調が悪くなっている。キャンプもさほどのんびりできなかったし、釈然としないのでちょっと出かけて、 Wii + モンスターハンター 3 を買ってきた。 Wii 黒 4.1J 。だいたいこういう表記をしている時点で、おそらくは普通の使い方にとどまらないだろうと、分かる人には分かる(笑

このシリーズは初めてやったが、主人公はレベルアップしないのか。アイテムと自分の腕で勝負か。なるほど、ハマるな。

翌日、左目が腫れ上がった。実は去年に引き続き、左目付近を虫に刺されていたのだ。去年と違うのは、額を刺されたということ。それなのに、ユーコンのミスター ( 水曜どうでしょう ) 並みにまぶたが腫れたということ。しかも、刺されたところが化膿してきた。仕方ないのでガーゼとテープで目を覆って出勤している。去年と同程度だとすると、全治 2 週間くらいか… この期に及んで病院にいかないのはポリシー。それにしても、ついてない。

何が悪いんだ? 存在か?

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