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Bloody Mary 別館

酒田釣行 2014

釣りしたい病が発症した。

震災以降は、ボウズの記録を更新するためにわざわざ酒田まで足を延ばしていたのだが、 2014 年 8 月に仙台港パークがオープンしたため、仙台新港でサビキ釣り等ができるようになっている。

しかし、魚の汚染具合が心配でどうしても日本海側に足が向いてしまう。従って今回も舞台は酒田。磯釣りとルアーをやることにした。

2014/10/11 – 吹浦漁港

今年度、最初で最後の釣りになるだろう。久しぶりすぎて釣りのやり方も忘れてしまいそうだ。震災前、仙台新港で気楽にサバ釣りをしていた時代が懐かしい。

ガソリン代と時間をかけるからには、ボウズだけは避けなければならない。なのでエサ釣りが妥当だ。

日本海側は磯場に恵まれているから磯釣りをすることにした。久しぶりに黒鯛を狙うのもいい。運が良ければ真鯛だって釣れるだろう。

久しぶりにコマセバケツと磯釣り用タックルを用意した。といっても大げさな道具ではない。

安物の 1 号の磯竿に、 \5,000 円程度の 1000 番リールに 2 号のライン (フロロカーボン) を巻いたものだ。仕掛けは 0 号のウキを使ったフカセを考えている。

上州屋で真鯛針 11 号 (金) を買ってきた。これまた久しぶりに引っ張り出してきた針結び器に針とハリスをセット。ハリスは 2 号、 1.5 号、 1 号のフロロカーボンを 2 本ずつ。合計 6 セット用意した。

それ以外にも市販の黒鯛針を 8 セット ( 1 セットに 10 本くらい入っている ) くらい持って行くので、根がかり恐るるに足らず。ウキもタックルベリーで買った安いやつが 10 個くらいあるし。

10/10(金) の 22:00 に家を出て、なんだかんだ荷物を詰めて 22:20 に出発、安全運転で 翌 2:00 頃に酒田港に着いた。

酒田港で 4 時間ほど車中泊した。

6:00 前に目覚め、身支度をして根上釣具店に向かった。買いたいのは氷だ。釣った魚を冷やしておくための氷。だいたい 15 cm 四方の立方体の氷が \150 で売っていたので 2 個購入した。 4 個購入で値引きされるが、 35L のクーラーボックスが氷で埋まるので 2 個で十分だった。

それと集魚剤のチヌパワー \1,000 に、 2L サイズのエビが \350 くらい。集魚剤に混ぜるオキアミは仙台で \300 くらいで購入し、解凍してある。合計するとエサだけで \1,700 くらいかかっている。磯釣りはエサ代が高いのが難点だ。これで釣れなかった日には、理屈倒れのシュターデン気分が味わえる。

7:00 過ぎに吹浦港に到着。日焼け止めを塗ったり、キャリアーに荷物を積んだりして 30 分ほどかかった。久しぶりの釣行で手際が悪い。

えっちらおっちら歩いて堤防の先端に到着。スズキを狙ってルアーを投げている釣り人を横目にコマセを作る。

まずはコマセバケツにオキアミを投入。解凍されていい感じだが、なかなかに臭い。柄杓でまんべんなく混ぜて、凍った芯の部分まで解凍する。そこにチヌパワーを半分ほど投入して良く混ぜる。パサついているくらいがいいらしい。様子を見つつ、少なめに海水を入れて混ぜ合わせる。

コマセを作り終えたので、磯竿に仕掛けをセットする。仕掛けは至ってシンプル。道糸にウキ止めを噛ませ、 0 号シモリ、 0 号のウキ、 1 号くらいのシモリ (ちょっと大きめでないとウキが貫通するので) を通し、小さなサルカンに結ぶ。サルカンの下は 1 m くらいのハリスと針のみ。シンプルイズベスト。

ルアーマンはぼちぼち帰り始めて隙間が広がっている。防波堤の先端から 2 番目に陣取った。

ルアーを予定していた月光川の方面は、高波でバシャバシャ波しぶきが上がっている。ここで痛恨の失敗をしてしまったことに気が付く。普段履きにしている MERRELL JUNGLE MOC を履いてきてしまったのだ。この靴は濡れた路面でスケーター気分が味わえるほどグリップ性能が悪い。こんな靴で濡れたテトラポッドに立とうものなら、対馬海流に乗って北海道まで流される未来しか浮かんでこない。泣く泣く港内側で釣りをすることにした。

気を取り直して磯釣りの準備を進める。浮力の調整をするために、足元に仕掛けを落とした。海面に浮かんだウキは、しばらくすると微妙に沈み込んでいく。そのまま沈降するかと思いきやギリギリ浮力を持っているようだ。試しに重りを追加してみたが、最小のガン玉であっても沈んでいく。やはりガン玉は不要なようだ。

セッティングが終わったので釣り開始。

秋の釣り

時間は 8:30。だいぶのんびりした釣りに思えるが、真の狙いは夕マズメだ。

潮は下げ潮。干潮、満潮時刻は 3:36 満潮(潮位40)、 10:52 干潮(15)、 17:36 満潮(38) となっている。

針に 2L サイズのエビをつける。まず足元にコマセを投入すると、サヨリの小さい奴がわらわらと寄ってきた。

エサ取りを避け、仕掛けを少し先に落とす。タナは 2 ヒロ (3m) からスタート。しばらく待つとエビがなくなっている。 3 回ほど繰り返してからタナを 2.5 ヒロ (3.75m) にした。

コマセを巻き続けるから尋常じゃない量のサヨリやら他の魚やらが寄ってきている。

強い逆光で輝く海面に、ウキが沈み込むのが見えた。反射的にアワセるとフグが釣れた。当然お引き取り願った。

タナを 3 ヒロにして仕掛けを投入。フグ、フグ、サヨリ。サヨリ? 本来、鯛針にかかるような魚ではないのだが、長い口ばしの根元に、かなり無理やりフッキングされている。エサが沈んでいる最中にサヨリのアタリを拾ってフッキングしてしまったのだろう。

時刻は 11 時で干潮。過去の経験から、この時間帯は釣れた試しがないから、チヌ釣りはいったん休憩。ルアー釣りに変更。

シーバスロッドの「ラテオ 96ML」にシマノ「05’バイオマスター 2500」をセット。ラインは PE 2 号くらい (詳細は忘れた)。それにフローティング、バイブレーション、ジグ、スピナー、ワインド数カラーをローテーションさせていく。

最初はトップをミノーで攻める。防波堤の間の海流を目がけてキャスト。追い風気味だからルアーの飛距離はいい。海面をバシャバシャ引いてくるが釣れない。

何回かやってトップに見切りをつけてバイブレーションに変更。キャスト後に沈めたり、表層を巻いたりして、異なる深さを攻めるが当然のように釣れない。バイブレーションの挙動は大人しいワインド釣法といったカンジだから釣れそうな気はするのだが、バイブレーションで釣れた魚がコチしかいないから自分的には信頼性が低い。まあ、それを言うならルアーで釣れた魚は青物しかいないわけだが。

青物でもいないかとメタルジグ、スプーンをやってみるも反応なし。たまにコツコツいっているのはフグかサヨリが戯れているからだろう。間違いなく青物は回遊していない。こうまで自信あり気なのは、青物狙いの釣り人が同じようにルアーをやって釣れてなかったから。

仕掛けを変えてお得意のワインドで攻めても釣れない。スピナーは言うに及ばず、久しぶりに引っ張り出してきたダウンショットリグ ( ヒラメ DS ) にも反応はピクリとも出ない。

太陽が照りつけているのに冷や汗が出てきた。

こんなこともあろうかと、取り出したのはサビキのトリック仕掛けとエサ付け器。エサ付け器に集魚剤を入れ、サビキ仕掛けを通せば、針にコマセがついてくる。

コマセを巻いて魚を寄せ、そろそろと仕掛けを投入すると、すぐにアタリがあった。釣りあげてみるとサヨリがかかっていた。クーラーボックスの中で氷締めにして次々に釣っていく。たまにアジも釣れる。フグも釣れる。名前の分からない魚も釣れる。小物釣りは意外に楽しいのだが、エサ代を考えると空しさも募る。まあボウズよりは断然いいのだが。

15:00 を過ぎ、ラストスパートに向けてフカセ釣りの仕掛けに変更する。サヨリやフグが来ない深場を攻めた。一発逆転の大物を狙う考えもある。

17:36 の満潮を過ぎた。夕日は水平線に沈んだが、鯛のたの字もない。

19:00 を過ぎ、真っ暗闇の中タックルを仕舞い、ヘッドライトを照らして堤防を引き返した。

あぽん西浜で一風呂浴び、買い物しながら酒田へ。

ビール片手に酒田港で 2 度目の車中泊。

2014/10/12 – 酒田港

6:00 起床。あちこちが痛い。キャストしすぎて筋肉痛とかどんだけ運動不足だ。

1 時間ほどで身支度を整え、残った集魚剤を消費することにした。オキアミはないのでチヌパワーに海水を混ぜただけのものをコマセにする。この作り方を見れば分かるようにあまりやる気はなくて、エサの消費を第一に考えている。エサ付け器は吹浦港にお供えしてしまったので、トリック仕掛けはやめて普通のサビキにする。

コマセを巻いて仕掛けを投入。子供の鯛みたいなやつと、ソイみたいなやつと、サヨリとフグが釣れた。しかし、 7:00 を過ぎたらぱったりとアタリがなくなった。

これは後で思い至ったことだが、もしかしたらスズキが寄ってきていたためなのかもしれない。というのも、船のところでスズキが良く上がるという話を、ペットと散歩中のおばちゃんが教えてくれたのだ。

朝一、海底付近では結構アタリがあったものの、陽が昇るにつれて反応はなくなっていき、ついには海面でサヨリ、もしくは少し深いところにいるフグくらいしか釣れなくなった。海底付近で釣れた魚は海面付近には見えなかった。彼らはどこに行ったのか。もしかすると敵が来たから何処かへ行ってしまったとか、隠れているのではないかと妄想してしまい、次回はスズキ狙いにしようと決意した。

コマセはすでになく、軽くルアーをやってみたものの昼過ぎの時間帯では釣れるはずもなく、 15:00 頃に収竿となった。

海鮮市場で酒とメバルを買って 4 時間の帰途に就いたw

ボウズは免れたので、まいいか。

Updated: 2015/7/29 水曜日 — 12:07:35

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