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真夏の夜の釣り

仙台ハモ釣り

仙台で夏の風物詩といえば、夜のハモ釣りである。と勝手に思っている。

親の敵とでもいうように、照りつける日差しによって温められたアスファルトからは熱が消え、夜の帳から涼しげな風が吹く頃、空と海に浮かぶ月を見ながら、釣り人はビール片手に半月に曲がる竿を夢見る。うっとおしい説明の中にも風情あふれる釣りだ。

しかも、仙台でハモと言えばアナゴのことだそうだ。何とも文化的な言葉ではないか。もはや、ハモ釣りが仙台の夏の風物詩に祭り上げられることに、誰も異論はないはずだ。仙台七夕祭りといえばと言うくらいの風物詩っぷりだ。山と言えば谷啓みたいな。

というわけで、恒例の仙台新港の沖堤防で、ハモ (=アナゴ) &シーバス釣りをすることになった。

予定では 8/8 (土) の 15 時に渡船して沖堤防へ、翌 8/9 (日) の午前中に上がるカンジだ。時間にすると 20 時間ほどにもなるだろうか。これだけの時間釣り続けるって、「屋久島 24 時間耐久魚採り対決」か。

しかし、私は鉄人には程遠い存在なので、途中でちゃんと寝る。寝釣りはレベルが高すぎて、私にはできない。

従って睡眠場所は必要なわけであり、登山装備の時に買った \2,000 くらいのテントを持参することにした。

長時間堤防に居座るため、基本的にまったりとした釣り空間を作り上げようと画策している。そう、冒頭からテンション高めなのは、今回の目的がキャンプと釣りの融合だからである。

およそ装備は次のようになる。

キャンプ装備 テント / マット / 椅子
LED &ガスランタン / ガス缶 / ヘッドライト
レインウェア / 一眼レフカメラ / 三脚 / 携帯 / ラジオ
釣り装備 投げ竿 / シーバス用ロッド / 置き竿用の三脚
ケミホタル / 仕掛け / ルアー / サンマ切り身
タモ / バケツ / 濡れタオル / 軍手
食料品 クーラーボックス / 凍らせた水 4L (保冷剤の代わりと飲料用)
ビール 2 缶とつまみ / 2 食分食料
アナゴ釣り仕掛け

投げ竿は、サーフ用のリールに 3.5 号のフロロカーボンを死ぬほど巻いている。 2 → 12 号の力糸つき。
もう一本は私のおなじみロッド、ラテオ96ML。リールはバイオマスターで、 2500 番スプールに 2 号のフロロカーボンを巻いている。

仕掛けはどうしようか。前回のサーフ投げ釣りで、片天秤に仕掛けが絡まることが判明したので、 U 字型?の天秤とか、ジェット天秤にしようと考えている。中通しのおもりを使ってもいいかもしれない。

ぐぐった挙句に次のような仕掛けにした。

アナゴ仕掛け – 針部分(共通)

針はうなぎ 13 号 ~ 16 号を使った。蛍光ビーズと蛍光チューブが発光し、夜行性のアナゴにアピールするはずだ。寝る前のライトを消した部屋で、蛍光ビーズやらの仕掛けが浮かび上がると、何事だと思って一瞬ドキっとするのはご愛嬌。

アナゴは釣れた時に、長い胴体が仕掛けに絡まり、解くのに時間がかかってしまうことがあるので、なるべく絡みにくくなるように、 10 ~ 15cm 程度の蛍光チューブを用いる。光るのと絡みにくいのとで一石二鳥である。さらに、情熱的なアナゴが仕掛けに絡み付いて離さない場合でも、すぐに交換できるよう、スナップサルカンで取り外しやすくする。

針の部分は共通なので、 6 セットほど作成しておく。竿を 2 本出すので、半ダースだとちょっと足りないかも? 足りなくなったら現場で作成すればいいか。餌はサンマ切り身にしようと思ったが、安かったイワシになった。あとイカの切り身。どちらも家で捌いて幅 8mm 程度の短冊にした。イカの足は小麦粉をまぶして揚げた。これは私の餌である。

アナゴ仕掛け – おもり部分

こちらはラテオ 96ML 用の中通しおもり。ロッド負荷の関係でおもり 10 号程度を使う。ケミホタルバージョン ( 強い発光 ) とルミコバージョン ( 微光 ) に対応した 2 セットを用意。ケミホタルとルミコはサイズが違うので、ラインに通すチューブの大きさが異なる。

なお、ラテオでは、朝マズメ、夕マズメにシーバスも狙う。その時の仕掛けはメタルジグかミノー、もしくはスプーンだ。お金がかからなくていい。

と言いつつ 3 千円くらいジグとミノーを購入してしまった私がいますよ。さらにガルプのワーム ( ベビーサーディンとサンドワーム ) を 2 千円くらい追加購入してしまった私が通りますよ。

ガルプの入れ物

これまでの流れをあっさりとぶった切って、唐突にレポートのコーナーです。ガルプ溶液が酢イカの臭いであるというのは周知の事実です。さらに、ガルプを入れている容器は漏れやすい、というか確実に漏れるというのも事実です。

これまで、如何にして漏れない容器にガルプを入れるかが課題でした。ナルゲンの広口丸形ボトルだと取り出しづらいし、広口ジャー 60ml だと取り出しやすくはあるが大きいワームだと折れ曲がるし、スクリュートップキーパーは蓋に難があってガルプを入れる気にはならないし、といったようなことで頭を悩ませていましたが、どうせ取り出す時に指がガルプ液に浸かってしまうのは一緒ということで、最終的に、ナルゲンの広口丸形ボトル 125ml に、複数のワームと溶液を分け入れて持ち歩くことにしました。さらに、ピンセットと一緒に小さなスタッフバッグか、おなじみジップロックに入れてセットにしておけば指がガルプまみれにならず完璧です。

そうです、ピンセットを持ち歩けば、わざわざ値段が高くて、容量が小さい広口ジャーを買う必要はないんです。普通のボトル ( ナルゲンの ) でいいじゃないですか。どうせ浸かるのはピンセットなんだし。さらに、ガルプを複数のボトルに小分けにすることもありません。大きめのボトルに入れればいいんです。ワームを取り出すときも、ピンセットで選別すればさほど手間はかかりません。ちょっと苦労するだけです。

「ピンセット? いらね」という人は、針抜き用にペンチがあれば、それを使ってもいいかもしれませんね。でもピンセット、使いやすいですよ。

こちらは投げ竿用。船釣り – ヒラメ五目 & カレイ釣りのときに遊動式にして使っていた天秤を、今回はほとんど固定して、 20 号程度のおもりで遠投する。フィッシャーで 1 個 75 円だった。ちなみにサイズは L である。

この仕掛けも、やはりケミホタルバージョンとルミコバージョンを 3 セット用意した。果たして絡まないで投げられるだろうか。

ふと思いついたのだが、遊動式天秤と針の間にカゴをつけて、魚の頭とか入れてコマセにできないかな? エイとか釣れたりして…

今回の釣行では、アナゴを釣った、アナゴ 5 匹以上を釣った、 50cm オーバー 1 匹 が混じっていた、シーバスを釣った、 50cm オーバーだった、により、一気に 5 階級上がるつもりでいる。これを取らぬ狸の皮算用と言う。

実釣

船を待つ間に野良猫を餌付け。

試しにパンをやったら黒猫がえらい勢いで持っていった。きっとグレイの猫は大人しいんだなと思いきや、何度も何度もおねだりされてしまう。黒猫は小食で、 2 ~ 3 回でパンは飽きてしまったらしい。おやつはグレイの猫に皆食べられた。

船で北堤防に渡ってテント設営。ソファを出してくつろぐ。

夕マズメは置き竿を放っておいて、ルアーでシーバスにチャレンジするもいつものごとくアタリなし。

そして夜はアナゴオンリーで挑戦するも、惨敗。 0 時を過ぎた頃に頭痛に悩まされ、翌朝 8 時までダウン。結局ドンコ 2 匹 ( リリース ) と多数のヒトデか。

翌朝、一晩中釣っていた友人は坊主。餌はアオイソメ。

一方、南側で黒鯛をやってたグループは、黒鯛、シーバス、アナゴをあげたそうで、真ん中と北側は散々だった。

潮の流れは、岸に向かって左から右へ。おそらく、南南東から北北西の流れだと思う。潮の上流が調子良かったことになる。

堤防の真ん中でやってたおじさんは、カレイのいい型のをあげていた。アナゴ 45cm を釣ったけど、網に入れておいたら逃げてしまったらしい。大きくても逃げるので注意。餌はアオイソメとのこと。おじさんの話だと、去年に比べると驚くほど釣れないとのこと。これなら南防波堤でやっていてもよかったかも。

釣りランクは、ドンコリリースにつき据え置き。狸は取れず無念。

反省
  • 北堤防の南側 ( 船で向かって右側 ) で黒鯛の調子が良かった。
  • ヒトデが多くて餌がとられるので、頻繁に餌の様子を見ること。長とも 20 分だな…
  • イワシはそのままだと身崩れして持たないので、余った分を塩で締めることにした。冷凍して次回の釣行に。

釣りは、下準備をしたからと言って期待通りに釣れるものではない。

なんてこった。

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