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登山装備

山へ行こう

何を血迷ったか、最近は登山に興味を持つようになった。最小限の装備で、可能な限り山奥へ向かい、人のいない自然に親しむ。自然への挑戦である。

どうせやられることは分かりきっているのだが、もしかするとハマってしまう可能性もないわけではない。やってみないと分からないではないか。

しかし、登山用の道具を揃えるのは大変なのだ。主に金銭面で。

私はキャンプをする。キャンプ用の道具は多少大きくても、使い勝手が重視される。

代表的なのがテントである。たとえば私の所有するダンロップ R-224 は、収納サイズが大きく、重い。一方アルパイン・テントは、リュックに収めることを前提としているためか、収納サイズがかなり抑えられている。

以下は私の持つ R-224 と、その後継品である R-225、私が密かに狙っているアルパインテントのエスパースである。

製品名 サイズ 収納サイズ 容量 重量 実売価格
ダンロップ R-224 120(W)*210(L)*110(H)cm 45*20*20cm 18l 3.7kg \18,000
ダンロップ R-225 120(W)*210(L)*115(H)cm 44*28*14cm 17.5l 2.26kg \22,000
ヘリテイジ エスパースソロ 100(W)*210(L)*105(H)cm φ13c*30cm + 41cmのポール 4l + (1lくらい?) 1.5kg \36,750
ヘリテイジ エスパースデュオ 130(W)*210(L)*115(H)cm φ14cm*31cm + 41cmのポール 4.8l + (1lくらい?) 1.7kg \45,150
それにしても R-225 はすごく頑張った。ちょっとだけど容量も減らしたし、重量に至っては 4 割減である。
この重さであの居住性はすごい。結局は収納サイズの問題か?
ともあれ、R-224/225 はテントの長辺に前室・後室を備えているので、快適さにおいてエスパースとは比較にならない。
( 本来、比較するようなテントではないが )

R-224 は重いから比較対象から外し、同じサイズの R-225 とエスパースデュオを比べてみよう。重量に関しては、ペグを含めるとエスパースも 200g 程度プラスされるはずである。R-225 の 2260g に対して、エスパースデュオの 1900g 。

360g の差はけっこう大きいが、耐えられないほどではない。しかし、その容量には恐ろしいまでの差がある。( ちなみに、容量は収納サイズから割り出して、小数点を切り上げている )

そして、値段にも空恐ろしいまでの差がある。やめてくれよ。

私はこれまで、どちらかといえば性能重視の方向で道具を揃えてきた。おかげさまで、けっこうな散財をしてきたのだが、登山の装備は、それ以上に散財を強いられることになりそうだ。

登山装備は軽く、小さくが重要であり、なるべく小さな道具を、容量に限りのあるリュックに収納する必要がある。

リュックを担いで山道を登るので、重くなってもいけない。テントで 1 夜を明かすとして、60リットルクラスのリュックに 10kg 強くらいに収めるように装備を収納していく必要がある。

となれば、ほとんど買いなおしではないか。使い回しができるのは、ダウンシュラフとチタン製のクッカー ( 調理器具兼食器のこと ) と、ヘッドライトなどの電気製品くらいではないだろうか。容量にゆとりがあれば、バーナーとランタンも使い回しができるとして、今使っているインフレータブルマット ( エアマット ) なんて収納サイズが 15l くらいある。ダンロップのテントと同じ体積じゃないか。

モンベルの U.L. コンフォートシステムパッド 180 なんて収納サイズがφ12*25cm だから、 2.83l しかない。今のマットを持っていく体積で、5個も入る。

という感じでテント、マット、レインウェア、リュック、そんなのを揃えていったらあっという間に 10 万は越してしまう。

登山の意義

毎月の生活費を削ったり、お小遣いでこつこつと道具を揃えて、いよいよ登山するぞ、となったときに、登るべき山の目的地には、飲み水がない可能性だってある。となると、 2kg の水も持っていく必要がある。単純に考えて 13 kg ほどの装備になるだろうか。

13kg の荷物を担いで片道 5 時間も 6 時間も歩くのだ。何でわざわざ苦行のようなことをしなければならないのだろう? 何故そんなことをしたがっているのだろうか、この男は。

冷静に考えてみようじゃないか。「新しいテントが欲しい」とか「マイナスイオン吸いまくりたい」とか、「虫キライ」とか「写真撮りたい」だとか、様々に湧き上がる思いから余分なものをそぎ落としていくと、最後に残った核は「果たしてそこまで苦労に見合うものは得られるのだろうか」という好奇心だ。

山があるから登る人たちも、苦労に見合うだけの代価があるから登るのだろう。価値観とは人それぞれで、コレクターの集めるものは、興味がない人からすれば唯のゴミ、という一般論が頭をよぎるが、私は知りたいのである。

このような人間は、いずれ、猫のように、そいつに殺されるに違いない。

というわけで、物は試し、 Wild-1 の登山用のようなテントを購入、ダッフルバッグに放り込んで泉ヶ岳に挑戦することにした。だいたい \12,000 くらいだったかな。

さっそく金銭面で殺されかけている。

5/30 (土) 雨

あいにくの雨でキャンプに変更になった。何のためにテントを買ったのか分からなくなった。いつものダンロップ R-224 でいいじゃん。

私の周りで、積載容量の少なさに定評のある MR-S から予備タイヤを外し、空きスペースに積めるだけ積んで、友人を迎えに行く。泉のアウトレットモールでモンベル・ショップを物色しつつ、 1 枚 \18,00 のタオルを購入。速乾性とはいえ、その値段はひどすぎる。その足で 1F に行き、食料品を購入後、泉ヶ岳に向かった。

最初に泉ヶ岳ロッジ付近を見て回ったが、水場が分からない。 2l の水は持ってきたが、水場がないと厳しいので、車で麓にあった別のキャンプ地に向かう。釣り場とセットになっているようなところだったが、どういうわけか閉鎖されていた。その後うろうろしてはみたものの、他にいい場所もなさそうだったので、泉ヶ岳ロッジの西側にある東屋付近をキャンプ地とすることにした。

傍に水飲み場があるが、元栓が締まっていて水が出ない。あきらめた。

テント設営の段となり、小雨が降っていたのでタープを張った。どうせ東屋があるから、食事はそこでできる。ならばというわけで、タープ下にテントを設営することにした。ぬるいね。

私は Wild-1 のテント、友人用には、釣りで使うために買った \2,500 の激安テントを持ってきた。どちらも初めての使用で、しかも安物テントは浸水が不安だったため、タープ下に幕営したのは正解だったかも。

20 時頃、スパ泉ヶ岳に行って、 1 時間ほどで帰ってきた。あまり遅くなると夕飯が食べられなくなるからだ。すでに夕飯というより夜食の気分だったが。

だらけきった気分で焚火台を囲み、バーベキューしながら酒を飲んでいると、如何にも改造してるっぽいエンジン音の車が駐車場に入ってきた。

テントを張ったところからは見えないが、音だけは耳障りなほどに良く聞こえてきた。

しかも、そのうち彼らが定常円 ( バイクで言う MAX ターン ) を描き出したらしく、五月蝿いといったらなかった。スキール音より、エンジン音が五月蝿かった。アクセルをポンピングで吹かしすぎなのである。しかも複数台で合唱してるし。

あまりの五月蝿さに 0 時頃意識を失った。え、酔ってないよ?

翌日、 5 時頃起きて、ちょうど良く雨が上がっていたので、ご飯を食べてすぐに撤収。

激安テントは水が染み出していたらしい。雨に弱いことが分かった。 Wild-1 のやつは、グランドシート ( 正確にはフットプリント? ) を敷いていたからか、問題なかった。

登山できず無念。

実は私は、人のいない世界に行きたがっているのかもしれない、と思う今日この頃。

カーソルの左右で次の写真が見られます。

Updated: 2013/3/19 火曜日 — 17:48:01

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