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Bloody Mary 別館

ウォータージャンプ

レンタル一式 500 円に釣られて

泉ヶ岳にウォータージャンプがオープンしたのは、 2009/07/17 (金) のことだ。

ウォータージャンプとは、ブラシ上の斜面をスノーボードやスキーで滑り降り、ジャンプして水面に落ちるオフトレ ( スノボができない期間中の )である。一言で言うなら、ワンメイクの着地点がプールになっているレジャーか。

ウォータージャンプ ( WJ ) は他県での前評判を聞いていて、かなり興味があった。ジャンプした後は安全に着水できるので、普段はやろうと思ってもできないジャンプができる。例えば 3 回転くらいしたり、バック宙したり、縦横に回転を入れたり。

シーズン終了から半年も経つと、そろそろ禁断症状が出始めてくる。銀世界の中、風を切って転がりたいという。

しかし、ウォータージャンプの料金は、 1 日券が \4,500 。それだけなら蔵王と同じくらいだが、ウェットスーツ、ライフジャケット、ヘルメット、スノーボード、ブーツを一式借りるとなると \5,000 にもなる。合計 \9,500 だ。

やってみたくはあったが、下手したらスノボ 3 日分にもなる料金に、「独りでフランス料理食べに逝けるなぁ」とか「ダンロップのテント R-225 が欲しい」「収納サイズが小さい U.L. コンフォートシステムパッド買えるし」「それより何よりオスプレーのイーサー 60/70 ( ザック ) がないと山登りできないじゃん」とかホントに必要なんだか只の物欲なんだか分からない叫びが聞こえてきて二の足を踏んでいたところに、1コイン祭りをやるとの告知が TOP ページに流れた。

何をいくつ借りても 500 円だから、 \5,000 あればウォータージャンプ ( WJ ) ができるとあって、いつも行ってるスノボ仲間で、試しにやって行ってみることにした。

9:30 受付の 10:00 開始だから、受付までに着けばいい。朝 8:30 出発した。仙台-泉線が若干混んでいたものの、予定通り、 9:30 前には泉ヶ岳の駐車場に到着した。

どこら辺が受付なんだか分からない。

駐車場の上の道に、 WJ はこちらとかかれた看板があったので、その道を進んでみる。前を走る車がいたので、たぶん目的は同じだろうとついていったら、何も無いところで右に曲がった。ロッジの管理人かな、それとも WJ はこっちの方か? と思っていたら、右に少し登ったところに小さく看板があった。見落としやすい。というか、分かってないとキャンプ場の方まで進んでしまいかねないので注意が必要だ。

駐車場に車を止め、登っていくとさらに小さな看板があった。

大草原の小さな家にでも続いているのか? 分かりづらいったらない。

受付をすませ、道具一式を借りる。ついでにウェットスーツの上にはくパンツも借りた。

その日は素足にサンダルという、どこの銭湯に行くんだという軽装だ。 WJ のために用意したのは、ズボンの下にはいた水着と、度入り水中眼鏡とタオルのみ。そのため、軍手と靴下の購入で予定費用より プラス \400 かかった。財布に万札が入っていなくてかなりあせったが、何とか払えた。

男女別の更衣室には、個室が 3 室あった。シャワーが無いのが残念である。ゆとりがあるなら、帰りに「やまぼうし」で温泉に浸かりたいものだ。また、コインロッカーもないので、すべての荷物を持っていかなければならない。

慣れないウェットスーツを着て、ビーサンでリフト脇にある WJ 場に向かった。簡単な講習を受け、向かって左端の一番低いジャンプ台を何本か跳ぶことになった。

最初はストレートジャンプ。二回目にスピンを入れようと思ったらブラシの上で体勢を崩してしまい、いつもの癖で、手で支えてリカバリー。何とかジャンプに持っていけた。

その後は 180 をやってみたり、 360 を跳ぼうとして失敗し、側面から落ちたり。ちなみに、いくら水に落ちるからと言っても、体ので落ちると大変な目にあう。このときは比較的面積の小さな側面から落ちたにも関わらず、内蔵がダメージを受けたんじゃないだろうかという、しびれるような衝撃を受けた。中国の発勁ってこんなカンジかな、とか思ってみたり。

最小のジャンプ台でこれである。最大のジャンプ台から落ちて腹や顔を打ったらどうなるかは、あまり考えたくない。できれば足から落ちたいものだ。

ちなみに、スキーの人が最大のジャンプ台から滑り降りるときに、自分で更に加速して、ヤバイくらいの高さを出していた。下が雪だったら重症コースだ。スノボも、スキーほどではないが、ノーブレーキで跳ぶとやはり高くなる。その高さから着水すると、すごい音が出る。特にボードはびたーーーん。衝撃でスキーやボードが折れることもあると、係の人が言っていた。

ちなみに私は最大のジャンプ台だけはやれなかった。怖いというより、待ってる人が多くて、プレッシャーで。はいはいチキンですよ…

斜面でエッジは使えないが、うまい人はジャンプ前にちゃんとスピンを入れている。直前に、ブラシをこするすごい音がしていた。ざーーーーーっ。私は、滑走面で転ぶとカッコ悪いので、ストレートジャンプか、予備動作を必要としない 180 で遊んでいた。はいはい、どうせ以下略。

そのうち小さなジャンプ台では物足りなくなり、 2 番目、 3 番目とランクを上げていく。ふと、どうせなら 3D もやってみないか? と悪魔が囁いた。

3 番目に高いジャンプ台。スピードを殺さず、ストレートでジャンプすると結構な高さと距離が出る。そこでバックフィリップをしようというのだ。緊張で足がすくむ。しかし、 3D の練習は今回しかできないだろう。やるしかないのだ。 ( 別に無理してやらなくてもいいはずだが )

隣のレーン ( 最大のジャンプ台 ) の人のバックフィリップを見ると、ジャンプ直後に後荷重にして、慣性の赴くまま素直に回転しているだけのようだ。普通のジャンプ台で後荷重にすると、背中から落ちたイメージしかないが、高さが出せればバックフィリップになると推測。

やってみた。

バックフィリップなんとか成功

[flv width=”400″ height=”300″]http://www.studio-soleil.com/bloody-mary/wordpress/wp-content/uploads/2009/08/backfilip.flv[/flv]

・ AVI ファイル ( 4.6MB くらい )

うまくいったけどカッコ悪いなあ。姿勢が悪いんだな。そしてちょっと回り気味の感もある。空中で微調整できれば着も何とかなりそうな気がする。今年は 3D に挑戦できるかも。

その後、調子に乗って 360 をやろうとしたら背中と腰から落ちた。やっぱブラシの上でターン入れるのが怖くて硬直してしまうのだ。

お陰さまで翌日も腰が痛む。前にギックリ腰をやって以来、時折その直前くらいの症状に見舞われるようになった。「あ、ちょっと無理すれば再発するな」という痛みが何年かに 1 度ある。それに匹敵する痛みだ。そして首も筋肉痛っぽい ( 軽いムチウチ ) 。

今後はあまり無茶はしないようにしたい。

それにしてもパラグライダーはいいなぁ…

まるで脈絡がない。

まとめ

ポイント1: 水着と軍手と靴下を持っていくこと!

ウェットスーツの下に身に着ける水着はあったほうがいい。
また、ブーツに素足はやめた方がいいと思う。ブーツに爪を引っ掛けて割ってしまうかもしれないし。誰かな?

ポイント2: 防水バッグを持っていこう!

ロッカーがないので、すべての荷物が入るだけのバッグ、できれば防水バッグを持っていこう。ベンチはプールから離れた場所にあるから水しぶきは問題ないが、雨で濡れるかもしれない。

ポイント3: タオルを持っていこう!

シャワーはない。しかし、着替えるときにタオルで体を拭くのがいいだろう。バスタオルでなくてもいい。スポーツタオルで十分。

ポイント4: 動画が記録できるデジカメを持っていこう!

仲間のジャンプを撮ってあげたり、撮ってもらったりして、後で反省しよう。単独行でも三脚があれば可能。単独じゃなくても三脚があると便利だ。あるなら持って行こう。

ポイント5: 椅子があると便利!

濡れても大丈夫なディレクターズチェアのようなものがあると便利。ホームセンターで、少し大きめの折りたたみ式のキャンプ用チェアが \1,000 くらいで売っている。疲れたときに休憩したり、ジャンプしているときに荷物置き場にできて便利だ。

ポイント6: 水分を持って行こう!

WJ はジャンプの時間が 0.5 割、泳いでいる時間が 1.5 割、階段を登っている時間が 4 割、残りの 4 割が待ち時間と休憩時間だ。数値は多分に感覚的なものだが。

WJ は 1 日 3 セクションの時間構成になっている。 1 セクションは 2 時間程度で、終了間際になるとだるくなっていることだろう。 2 セクションもやれば、体中から発熱してくるくらいの運動量になる。

そのため、水分補給は重要である。しかし、あまり水分を取りすぎるのもトイレに行きたくなるので、注意が必要だ。ウェットスーツを脱ぐのは面倒だから、トイレに行かなくても済むくらいの量にすべきだ。 2 セクションを通してポカリ 500 ~ 1,000ml 程度摂取すればいいのではないだろうか。 3 セクションはちょっと厳しいので…

ちなみに、自販機もあるのだが、例によって例のごとく山価格。ポカリ 500ml で \180 だ。ま、それでもいいというなら。

ポイント7: スノボ初心者への注意!

WJ で注意すべき点は、真っ直ぐ滑り降りることのできない人、もしくはターンができない初心者にはまず無理だろうということだ。まっすぐ滑り降りてジャンプするだけとはいえ、慣れていないと、それがなかなかできないのである。スノボを 1 回でもやったことがある人なら分かるだろうけど。

スキーだったら、初心者でもできるかもしれない。スキーは度胸さえあれば直滑降できるからである。しかしスノーボード初心者にはまず無理だ。

ブラシ上の滑走面は、雪面とは異なり、エッジを立てると転んでしまう。おそらく、ジャンプ台まで満足にアプローチはできないだろう。斜面の途中で転びリスタート、速度が殺され、ジャンプ台からそのまま垂直に落下、なんてパターンが多いのではないかと考えられる。

「それでもいいからやってみたい」という覚悟を持っているスノボ初心者だけ、挑戦するのがいいと思う。

ポイント8: WJ !

WJ というと、なんだか GJ ( グッドジョブ ) みたいだが。今回覚えたこと。

  • エッジは立てられないので、極端な体重移動ができなくなる。唯一の例外がジャンプ直前の動作。ターンは面でじわっとコントロールする。
  • 初回はストレートジャンプを跳んでみる。跳ぶというより、そのまま真っ直ぐに空中を滑っていくカンジ。跳ぶと思うと腰が引けたりするので、あくまで真っ直ぐ進んでみる。体重は板の中心。腰を落とすとバランスが取りやすい。ただし、後荷重は NG 。思い切って中心をグラブするのもあり。もともとグラブはジャンプ中の姿勢制御に開発されたとか。意外と、何もせず跳んでみるとコツがつかめる。度胸さえあれば、何もしない棒立ちジャンプができるはずだ。そうすればコツもつかめてくるし、別の技への欲求が、更に度胸を成長させる。
  • 個人的なお勧めは、横の回転より縦の回転かな。 3 番目のジャンプ台にノーブレーキで突っ込み、ジャンプ直後に後荷重にするだけで、バックフィリップになる。最小のジャンプ台だと、高さが足りず、体を丸めないと難しい。 3 番目でも、若干回転が足りなかったり、回りすぎたりすることもあるので、ジャンプ直後に勢い良く後過重にしたり、弱めて調節したり。バランス感覚の優れている人は、空中で足を伸ばして回りすぎを防いだり、体を丸めて回転力を上げたりできるのだろうけど。
  • ライフジャケットをつけている以上、溺れることはありえないので、慌てず騒がず。足を浮かせてボードに圧がかからないようにし、平泳ぎの要領で前に進む。 2 ~ 3 回やればコツも分かる。
  • とにかく水で重くなる。山登りのツラさの一面を垣間見た気がした。
  • 水面で打って痛かったとしても顔には出さない。それが COOL というか、男の子。約束だ。
  • 空いているレーンを積極的に利用しよう。
  • 余裕ができてきたら、着水時のボードの向きにも気をつけてみる。なるべくボードの後ろの面で着水し、そのまま前荷重へシフト。ボードの反発力を利用して衝撃を緩和させる。実際は一瞬でそれどころではないけど。雪面でもダメージを受けにくいような着水を心がけるということ。
  • 体重は無い方がいいな…腰が治ったら毎晩マラソンするか…

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