先日 HDD が壊れてしまい、散財のついでに SSD を購入してみた。 Intel 510 SSDSC2MH120A2K5 (120GB) の \6,980 祭りに釣られてしまったのだ。
いつもいつも言っていることだが……恐ろしい安さだ。
ストレージ系の容量あたりの単価は、年々下がっていくな。
P7P55D で SSD を利用する手順
P7P55D の BIOS アップデート
SSD を購入して気づいたことなのだが、P7P55D の SATA は、どうやら SATA 3Gbps のポートしかないようなのだ。P7P55D-E あたりだと SATA 6Gbps のポートがあるので、すっかりあるものだと思い込んでいた。
(-_-;
これじゃ SSD の機能をフルに使えないじゃないの。
とりあえず、 SATA 3Gbps の黒いポートに SSD を接続してみた。 6 つもある青いポートより、 1 つしかない黒いポートの方が特別そうに見えたので。
ベンチマークを取った。比較対象として、起動 OS の RAID アレイになっている C ドライブのデータもつける。ちなみに、 ASR-2405 で RAID10 (4台) を組んでいる。
ASR-2405 RAID10 (4台) のベンチマーク
RAID10 の Read/Write は 200 [MB/s] くらいあるので満足している。 Random 4K は Read/Write ともに低すぎるが、まあ、 16GB のメモリを積んでいるからキャッシュしてくれると信じたい。
数年後にこの記事を見ると「16 GB 乙w」とか言ってそうだ。
2012 年は 32GB が主流になってきているので、 2014 年に 64GB、 2016 年に 128 GB となっていそうな予感。
Intel 510 SSDSC2MH120A2K5 (120GB) のベンチマーク
※ データパターン : ランダム
SSD のくせに遅いw
これはひどい。 SATA 3Gbps で接続していることを考慮しても、 Read/Write がともに 120 [MB/s] 前後ってどういうことだよ。 SATA 3Gbps の有効速度 300 [MB/s] とは言わないが、この倍くらい出ていないとおかしい。
SATA のポートは、 BIOS 画面でIDE から AHCI モードに変更してある。
重要視している Random 4K の Read/Write が致命的だ。これが速いとファイルアクセスが速い。ファイル数が多そうなアプリ置き場にしようと SSD を購入したのだから、せめてここくらいは標準的なベンチになって欲しい。
SSD 510シリーズのベンチは通常こんなカンジ。
ベンチ | Read | Write |
---|---|---|
Seq | 315 [MB/s] | 153 [MB/s] |
512K | 235 [MB/s] | 116 [MB/s] |
4K | 17 [MB/s] | 40 [MB/s] |
4K QD32 | 86 [MB/s] | 65 [MB/s] |
これは SATA 6Gbps での接続だから 600 [MB/s] が上限になっている。
比較すると、 4K のスコアが 3/4 しか出てない。 4K QD32 Read に至っては、 1/5 しか出ていないことになる。
これは SSD のファームウェアの問題か? とりあえず、 Windows Update する。
しかし同じようなスコアでしかなかったので、 P7P55D の BIOS をアップデートすることにした。最新の BIOS ファイルをダウンロードし、 ASUS Update でアップデートする。
再起動すると、 OS 起動しねえw
いやいや、笑いごっちゃない。 SSD 外しても何してもダメだった。 Windows 7 を再インストールする羽目になった。
(゜-゜)
だったら全データを退避させて RAID アレイごと初期化した方が早かったと思ってみたり、この際だから SATA 6Gbps のある M/B を購入してもいいんじゃないかと考えてみたり、それよか SSD 2 台で RAID0 と HDD 2 台で RAID1 を組んだ方が爆速で安全とか誘惑に駆られてみたり、 SSD が売り切れて構想が実現せず財布の中身的に助かってみたり、色々考えた末にただの再インストールに落ち着いたのは秘密だ。
そしてクリーンインストール後もスコアは変わらなかった。どうしろと。
P7P55D の SATA ポート
ASUS P7P55D スペック のサイトで、 SATA ポートを調べた。どうも青い 6 つのポートが Intel チップ、黒いポートが JMicron の内部/外部のどちらか用ポートのようだ。
挿すとこ間違ってたぽ(汗
Storage
Intel P55 Express Chipset built-in
6 xSATA 3.0 Gb/s ports
0,1,5,10 Intel Matrix Storage Technology Support RAID UltraDMA 133/100/66 for up to 2 PATA devices
1 x SATA 3Gb/s port (black)
1 x External SATA 3Gb/s port (SATA on-the-go)
1 x JMicron JMB363 PATA and SATA controller
拡張スロット
x PCIe 2.0 x16 (single at x16)
1 1 x PCI Express 2.0 x16 slots (@x4 mode, 2.5GT/s)
2 x PCI Express 2.0 x1 (2.5GT/s)
3 x PCI
P7P55D の PCI Express の疑問
PCIe x1 スロットに SATA 6Gbps を増設することも考えた。
しかし、スペックにある PCIe 2.0 x1 は 2.5GT/s とある。その実効速度は 250 MB/s だから、 SATA 3Gbps (300 MB/s) に及ばず、増設する意味がない。
つーか PCIe 2.0 は 5GT/s じゃねーのかよ。ということは P7P55D は PCI Express 2.0 じゃなくて 1.1 ということか? とにかく自信満々に 2.5GT/s と書いているから、それを信じると、 x4 あたりを使わないとダメだ。そのスロットは RAID ASR-2405 で使っているから、それ以外に挿す場所はなく、結局ムリポ。
- SSD を黒いポートに挿した (今ここ)
- BIOS で SATA のモードを IDE から AHCI にする (済み)
JMicron のドライバ使うより Intel のドライバの方が速度が出せるわけで、青い SATA ポートの 2 番に挿しなおした。ちなみに SATA の 1 番には DVD ドライブが挿さっている。
再度 OS を起動して SSD のベンチマークを取った。
※ データパターン : ランダム
キタコレ。
SATA 3Gpbs に挿しているからシーケンシャル Read/Write が 300 [MB/s] を超えられないものの、それ以外の点では満足なスコアが出せた。どうせアプリ系を置くから 4K Read 重視だ。
負け惜しみじゃないんだから!
※ データパターン : 0x00
こちらは書き込みデータを 00 で揃えたベンチだが、スコアはあまり変わらないようだ。
とりあえず SSD の恩恵を楽しむという名目で自己満足に浸るために、 Oblivion でもインストールしてみるかな。
今日のひとこと : 二度と M/B の BIOS アップデートしねぇ