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陸奥湾真鯛釣り – 本編

7月17日 Fri. – 遠征

17 日金曜日の仕事は辛かった。徹夜明けの状態で仕事に行ったためである。

夜 9 時頃に青森に発つので、昼間に仕事をして、午後には家で眠る予定なのだ。この無茶な生活リズムにより、朝型・夜型が 1 日で入れ替わるはずである。

13 時帰宅後、すぐに寝るつもりだったが、実際には細々とした用意があって 16 時頃にようやく眠りにつけた。だが、徹夜で生活リズムに変調をきたしたのか、いつもより眠りは浅く、 1 時間程で目が覚めた。すぐには眠れず、何十分かぼーっとしてまた眠りに着く。この繰り返しで、徹夜明けだというのに 3 時間程度しか休めなかった。やはり無理があったか。 1 日有休にしてしまえば良かった。

21 時 30 分に友人宅へ向かう。途中、朝食にするための食料を購入し、 22 時に泉インターから高速に乗った。泉から 3 時間もすれば八戸に着いているはずだ。

高速の休日割引は、平日から土日祝にまたがったとしても、乗りる、降りる、のどちらかに土日祝が入っていれば適用されるとネットに載っていた。

100% 確実な情報かどうかは分からなかったので、高速から降りるときに 6 千とか 1 万とか表示されたらどうしようとドキドキものだったが、本当に \1,000 だったので友人ともども安堵した。

7月18日 Sat. – 鯛釣り

八戸から三沢を通って横浜町に到着。船は 4 時くらいに出航した。天候は雨がときおりポツポツと降るが、本降りにはならない。波もいたって穏やかである。

10 分程度で目的のホタテ養殖棚に着いた。船をつける。

船長の掛け声とともに、船尾にいた人たちが船から離れた場所にキャストする。行動が早い。しかし、不可解だ。

これまで私がやったことのある数少ない船釣り経験では、直下に落として小突いたりしゃくったりしていたものだが、船から投げるというのはあまり聞かない。陸奥湾はそういうスタイルなのか。ジグにイソメをつけて遠くに投げている。

下調べした情報では、直下に落として底からだんだん上層に向かってしゃくっていく方法だった。私は下調べした通り、ちょい投げ、もしくは直下に落として底から探っていくことにした。

始まって間もなく、船尾にいた彼らの一人にアタリがあった。残念ながらバラしてしまったのだが、その引きから鯛だった様子。その後、またもや彼らの一人に反応があった。しなった竿が皆の羨望をかきたてる。しばらくの格闘の後、浮き上がってきたのは桜色の鯛だった。

おー。他の人たちもやる気を出しているのだが、その後も彼らだけが順調に釣果を重ねていく。 7 ~ 8 匹も釣った頃だろうか。彼らの一人が「こっちが釣れるんで、誰かこっちでやりませんか」と声をかけてくれた。

私は遠慮したが、彼の話は参考になった。

陸奥湾での真鯛の釣り方
  1. ブラーにイソメを房掛けにする。
  2. なるべく遠くに、もしくは狙ったポイントにキャストする。
  3. 着水したらすぐにリールを返して糸が出ないようにする。
  4. 糸を送り込まないブラーは直下に沈み込むのではなく、 4 分の 1 の円を描くようにだんだん船に近づいてくる。
  5. このとき竿先はピクリとも動かさない。また、アタリに対するアワセも不要。鯛の方でブラーを追いかけて食べてくれる。不自然な動きをすると食いつくのを止めてしまう。鯛が乗ったときに、フックをかけるために強くアワセるのは必要。
  6. だいたい 1 分程度反応がなかったらブラーを回収する。そしてもう一度キャストして上記を繰り返す。

上層狙いなら、固定式より誘導式がいいんじゃないかと思ったので付け替えた。固定式にしたダイワ(Daiwa) チヌークスルー真鯛 SP17G マジカルピンクSP14G ホロイワシでは釣れなかったのでお役御免。誘導式の SP14GH ゴールド/レッド に変更。

友人の蛍光ブラーに反応があった。周りの釣り人によれば、「ドラグが出て行かないのが気になるけど鯛じゃないかな」とのこと。その言葉通り、小さな鯛が釣れた。いままでの鯛より二周りほど小さい。「食べごろサイズで、そのくらいが美味しいんだ」と周りの釣り人は言ったが、慰めか本心かは分からない。私も俄然やる気になった。

友人に釣れたときの話を聞くと、アクションは本当に不要だった。リールを返して後は放置。私は若干アクションを入れたりしていたのが悪かったようだ。

反省点を踏まえてキャストを繰り返す。予定通りというか、アタリがないまま時間だけが過ぎて行く。徹夜明けの次の日の睡眠時間が少ないため、睡魔の誘惑が頻繁にある。たまに立ったまま落ちる。がくっと来て、頭を振ってキャストを繰り返す。

また坊主かぁと諦めムードの中、フォール中のブラーがいきなり食い込んだ。強い引きだった。 2kg 弱程度に調整したドラグから、ジーっと音を立てて糸が出て行く。そして鯛特有の三段引きと呼ばれる段階的な引き。

鯛かもしれないと思った。鯛であってくれと願った。ブラーのフックを確実にかけるため、引きが収まったのを見計らい、一瞬だけ強くアワセた。これでくちびるにがっちりとフックがかかったはずだ。

しばらくの格闘。船長が「引いてる最中は耐えるだけ」とアドバイスをしてくれる。シーバス用のラテオ 96ML は、鯛の ( と思われる ) 引きにも十分耐えてくれた。それどころか、シーバスの強い引きにも対応できる竿だけあって、これほどの引きにもかかわらず、感覚的に 3kg ( フロロ 2 号の限界は大体 4kg ) を超えないようラインのテンションを調整する余裕さえある。

数分後、でかい鯛が浮かんできたときも油断はしなかったのは、もしかするとバラすかもしれないという不安といつも隣り合わせだったからだ。船長のタモに桜色の鯛が入ったとき、嬉しさがこみ上げた。

初めての 50cm オーバーの魚だった。しかも、日本では魚の王様と言われる真鯛である。金欠の辛い時期に、交通費、宿泊費を捻出して青森まで釣りに来た甲斐があった。まあ金欠は自業自得なわけだが。

鯛釣り直前に購入したイグローのクーラーボックス 54QT が無駄にならずに済んでよかった。本当に良かった。今後はこんなでかいクーラーを使う機会はあまりないだろうけど。

坊主で階級が上がると本気で信じていただけに、涙で明日が見えない。

その後、船首側に乗っていたグループのうちの一人が鯛を釣り上げ、終了となった。

天候の関係で明日は出航が中止になるとのこと。

7月19日 Sun. – 帰宅

チェックイン後の早い時間に眠りにつき、 4 時頃起きた。真夜中に起きた友人は、私が起きるまで悶々と眠れぬ夜を過ごしていたとか。 5 時には三沢のホテルを出た。

八戸の湊 ( みなと ) 朝市で朝食を食べ、ちょっとしたお土産を。

昼前には家に着いた。

これから魚を捌くことになるのだが、この話は後日。

感想
  • 誰かが鯛を釣ったら、そのポイントにかぶせるように投げて OK 。仕掛けが 1/4 円を描くよう、立体的に戻ってくるので、時間差をつけてキャストすれば、オマツリすることはまずない。オマツリしても、ジグやブラーが糸をひっかけてしまうくらいなので、大したことにはならない。
  • 2009 年はシーズンが遅かったらしく、 7/19 がこの年一番釣れたらしい。この日以降昇り調子になり、 7/20 は船全体で 18 匹も釣れたとか。日曜日に出航が中止になったのが残念。
  • 釣れた鯛はメスで卵を持っていた。家で測定したら 58cm 。人生始まって以来の大物。
  • リールを返したら、アクションさせずにじっとしている勇気。キャストを黙々と繰り返す根気。それさえあれば、ノッコミシーズン中の真鯛は釣れる、と思う。産卵を終えたシーズンでは、もしかすると底の方で釣れるかもしれないが、想像でしかない。今回と同じく、上~中層のフォール中に食べるかも。
  • 結局は魚がいないと話にならない。
鯛をしとめたタックル
タックル 商品名
ロッド ダイワ ラテオ 96ML
リール シマノ 05′ バイオマスター
ライン 2500 番スプールに、メーカー不明のフロロカーボン 2 号。
ルアー チヌークスルー真鯛 SP14GH ゴールド/レッド (遊動式 1 本針)
その他 メーカー不明のフィンガープロテクター
2009 年 7 月 18 日時点でのランク
1級 大僧正 ( だいそうじょう )  
2級 権大僧正 ( ごんだいそうじょう )  
3級 中僧正 ( ちゅうそうじょう )  
4級 権中僧正 ( ごんちゅうそうじょう )  
5級 少僧正 ( しょうそうじょう )  
6級 権少僧正 ( ごんしょうそうじょう )  
7級 大僧都 ( だいそうず )  
8級 権大僧都 ( ごんだいそうず )  
9級 中僧都 ( ちゅうそうず )  
10級 権中僧都 ( ごんちゅうそうず )  
11級 少僧都 ( しょうそうず )  
12級 権少僧都 ( ごんしょうそうず )  
13級 大律師 ( だいりっし ) 2009/07/11
仙台新港サーフ脇テトラ、シーバス狙いで坊主
14級 律師 ( りっし ) 2009/07/10
仙台新港南防波堤、シーバス狙いで坊主
15級 権律師 ( ごんりっし ) 2009/07/04
野蒜夜釣りでリリースサイズのマゴチ
2009/07/18
陸奥湾真鯛50cmオーバーにより2階級降格
16級 教師試補 ( きょうししほ ) 2009/06/28
七ヶ浜フラットフィッシュ狙いで坊主

※ 次の場合にランクダウンすることにしました。食べられるサイズの目的の魚を釣った。 50cm オーバーを釣った。 5 匹以上釣った。複数適用 OK 。

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