酒田物見遊海
2013 年の 1 回目というからには、今年は 4 ~ 5 回行こうと思っている。 1 回くらいは船釣りを希望だ。
今回はキャンプメインになってしまったが、次回は釣りをメインにしたいと考えている。
餌釣りしようかなぁ。
撮影は K-01 + smc PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited。
2013.04.27 Sat. 酒田往路
ゴールデンウィーク=釣り。
震災の影響で太平洋側の釣りは厳しいものがあるため、日本海で釣りをする。となると日帰りは面倒なわけで、キャンプ道具と釣り道具を用意した。
ダッフルバッグにキャンプ道具を詰めつつ部屋を片付けていく。しかしなかなか進まない。というか部屋が散らかりすぎだった。
西部劇の回転草よろしくフローリングを転がる猫毛をダスキンではたき、掃除機をかけ、流しに溜まった食器を洗い、カウンターキッチンの上に林立したペットボトルを片付けた。
いきなり掃除し始めたのは現実逃避ではない。台所が片付いていないと、釣れた魚を捌く気にならないからだ。これを皮算用と言う。
努力の甲斐あり、終わったのが出発当日の 10 時前だった。うーむ、微妙。
10:00 自宅から酒田に出発
こうも遅い時間だと、今日の釣りは諦めた。開き直ってのんびりキャンプを楽しもう。
裏道を通って 4 号線を北上。
やはりと言うか、G.W. お馴染みの渋滞につかまり、 10:30 の時点でまだ泉付近にいる。 4 号線はどこまでも渋滞が続いている。これが夕方だったら「どこまでも続く赤い テールランプが綺麗で」というフレーズになっていただろうが、あいにく今は昼前だ。
本来であれば、 4 号線を北上して行けば大衡村のあたりで 457 号線に乗り換える予定だった。しかしこの渋滞に付き合った後に 200km もドライブする気にはなれない。
というわけで急遽、泉ヶ岳方面に進路を変更した。泉ヶ岳でキャンプしてお茶を濁すということではなく、交通の少ない 457 号線に最初から乗ってしまおうという考えだ。
若干遠回りにはなったものの、 457 号線は思った通り空いていて、信号もほとんどなく、まったりペースで北上できた。予定よりも 1 時間ほど遅れたものの、大崎市で 47 号線に乗って西に向かった。
12:30 あ・ら・伊達な道の駅で昼食
予想通り盛況だった。運よく近くの駐車場に入れたので、玉こん、おにぎりを食べつつ、ずんだとくるみ団子をおやつに買って出発。
47 号線は渋滞もなく、すいすいと進む。
13:30 新庄を経由
ぽつぽつと雨が降り出してくる。
47 号線を酒田に向かう途中、雨足が強まってきた。右側を流れる最上川の上空に、豪雨と暴風が雨のカーテンを幾重にも作り出していた。
14:30 酒田で買い出し
ようやく酒田に着いた。西浜から戻ってくるのも面倒なので、 2 泊分の食料品の買い出しと、木村屋でケーキを購入した。
16:30 西浜キャンプ場到着
酒田北港などをざっと眺めながら北上し、西浜キャンプ場に到着。暴風雨が来ているためか、人が少ない。
さっそくチェックインする。 1 泊 600 円だ。
駐車場からほど近くにテントを設営し、夕食の支度をしてから温泉に向かった。
18:00 あぽん西浜
350 円の入浴チケットを購入。近所の人たちが集まっているのか、銭湯はそれなりににぎわっていた。まったり露天に浸かってサウナに入り、リラックスモード。
19:00 夕食
クッカーで米を炊く。そしておかずの用意。
ヤマザワで鍋キューブを探せなかったので、偶然持っていたヒガシマルの出汁を半分入れて、国産キムチでチゲ鍋を作った。材料は適当。細切り唐辛子に豚肉、舞茸、しめじ、もやし。何故かアスパラも入っている。
デザートは木村屋のケーキだ。
ビールを飲もうと思ったが、頭が痛くなったので頭痛薬を飲み、お預けにした。
それに明日は釣りだ。早めに寝ようじゃないか。
2013.04.28 Sun. 酒田での釣り
6:00 西浜キャンプ場での朝食
惣菜で軽い朝食を済ませ、砂浜に向かう。
7:00 西浜海岸でフラットフィッシュ狙い
人気のない砂浜だった。向こう側に見える防波堤にも釣り人はいない。
どういうことだ? 荒れてるからか? まあいいや。
タックルはいつものシーバスロッド「ラテオ 96ML」とシマノ「05’バイオマスター 2500」。ラインは PE 1 号と、ダウンショットリグでヒラメDS とか、テキサスリグを使って釣ろうと考えている。
ロッドにラインを通していると、強風にあおられて駐車場に叩きつけられた。あわてて点検したところ、問題はないようだ。ほっとしてガイドにラインを通した。結び目を確認する意味でラインにぐっとテンションをかけたら、 PE が切れた。
リーダーの結び目じゃなくて PE が切れるなんてよほど擦れていたのだろうか? そんな魚を釣った試しはないのだが。
再度 PE をガイドに通してテンションをかけると、またもや切れた。 PE の塩抜きが不十分で劣化したか? それにしてはスッパリいきすぎている。
トップガイドを慎重に点検してみると、さっき叩きつけられた衝撃で、リングが鋭角に欠けていた。刃物のように鋭くなっている。これが原因だったのか。
うんざりしながら、誰一人いない砂浜で予備のパックロッドを準備する男。この竿では用意したヒラメ DS は使えない。しかも使えるルアーは軽く、向かい風で飛んでいかない。状況は絶望的だ。
斜めに投げて飛距離を稼ぐなどして工夫しつつ、砂浜を MOVE & CAST した。
坊主だった。
いったん気持ちをリセットしよう。撤収してキャンプ場に戻ってきた。
9:00 西浜キャンプ場
昨日は大雨だったため、あまり写真を撮っていないことに気づいた。
カメラ片手にキャンプ場をうろついていると、すぐ裏手に月光川が見えた。車で動かなくても釣りが出来そうだと思い、車から出したパックロッド片手に歩いていく。
9:30 月光川での釣り
海ではよろけるくらい強かった風が、この辺りだと穏やかだ。防風林の効果か、釣りにやさしい風だった。
シーバスは橋げたのようなストラクチャー付近にいるらしいので、そういうところを集中的に狙ってみる。
何投かしてから、あまりにも浅いんじゃないかと思い、対岸に向かった。
橋の上からリールの回転量で水深を確かめる。月光川はその両端で水深が異なるようだ。キャンプ場側から真ん中までは水深 50 cm 程度。そこから対岸までは水深 200cm 程度。
対岸の方が見込みがありそうだ。
海でフライをして遊ぶくらい釣りキチの知人に聞いた話だが、とんでもない浅瀬にシーバスがいることがあるらしい。
誰も釣りをしないような浅い海岸だったか港だかで、身を伏せて水辺に近づきキャストすると、シーバスが釣れるポイントがある。ミノーで黒鯛が釣れたこともあるらしい。
だから、浅瀬かどうかはあまり関係ないのだろう。要は場所だ。
私自身も、鳥の海で身を伏せてキャストしたら、パックロッドで小さな黒鯛を釣ったことがある。まあ、そのときはイソメだったが。魚は人の気配がしない方が食いがいいようだ。
小魚でもいれば期待が高まるのだが、濁った浅瀬には生き物の気配が感じられない。いるとすれば水面に浮かぶ鳥くらいだ。
と思ったら、対岸付近をシーバスらしき魚が泳いでいた!
対岸まで急ぎ、バレットシンカーにつけたエコギア グラスミノー M を放ってみた。しかし、魚影は濁った水の中消えていった。
橋の上からキャストすれば良かったか?
あれはいったいなんだったのだろう。もしかすると、今流行のサクラマスなのだろうか。気になる……
昼間で粘ったが坊主。風はやさしいが環境は厳しい。
12:00 西浜キャンプ場で昼食
軽い昼食を済ませ、酒田方面に足を向けた。
13:30 酒田港
酒田港にはあっさり見切りをつけて撤収。酒田北港の辺りで釣りをすることにした。
14:00 酒田北港
とりあえず南側から攻めていく。
写真の左側から先端まで歩いていく。
対岸側に人が多いのは、たぶんキャストする方向が追い風になるからだろう。私は当然、人が少ない左側で釣っていた。
しかし、これがまたとてつもない強風で、バックラッシュした PE がそこかしこに落ちている。持って帰れよな。パックロッドにはフロロカーボンをつけているので、 PE よりはバックラッシュしづらいはずだ。巻いては投げ、巻いては投げ。
あまりに距離が飛ばないので、風に背を向けて追い風の方向に投げてみた。風に乗って軽いワームがぶっ飛んでいってワロタ。
それにしても寒い。気温自体はそうでもないのだが、強い風が体温を奪って行く。あまりの寒さに、雨も降っていないのにフードをかぶった。
今回は下に薄手のフリースとストームゴーシュアルパインパンツ、上にフリースとインナーダウンにレインウェア。フードをかぶれば強風下でも寒さを感じない。春・秋はこの組み合わせが最強だ。
撤収して北側に移動。
共同火力前に着いた。
すごいうねりだ。しかもここは足場が高く、釣れたとしても取り込みはできそうにない。おとなしく風車水路で釣っていることにした。
もちろん坊主。
17:00 西浜キャンプ場で夕食
西浜キャンプ場でもう一泊分の手続きをする。 600 円。
お腹が空いたので飲む前に夕食を食べた。材料の都合上、 2 回目のチゲ鍋。これはうまくできた。
夕日を見に港に行く。
18:00 あぽん西浜
チケット代 350 円を支払い、銭湯でまったり。
19:00 デザート
ケーキやらビールやらで一人男子会みたいなことをしている。
6 本入りビールを買っておいて、飲んだのは 1 本だけだ。身の程をわきまえる必要がありそうだ。食料も余っているから、自宅で消費しよう。
しかしデザートは余らない。多めに買ってもいつの間にかなくなっている。七不思議だ。
350ml ビール 1 缶分のアルコールが回って 20 時頃に眠りについた。
ふと 0 時頃に目を覚ます。どっかのキャンプ場と違って静かだった。 2 時間ほどラジオを聴きながら眠りについた。
2013.04.29 Mon. 酒田復路
5:00 起床
さほど食欲はないがご飯を食べる。料亭のお吸い物(インスタント)と出汁巻き卵とサラダというコンセプト不明な朝食。
食後に珈琲を飲む。インスタントだが、買っておいたプレジデントが美味い。キャンプと言えばプレジデント。鉄板だ。
渋滞を嫌って早めに出発することにした。
6:00 酒田を出発
鳥海山や月山を写真に収めつつのんびり帰宅。
これは鳥海山かな。
これは月山だと思う。
9:00 大衡村を経由
いい加減文章を書くのも飽きたのでばっさりカット。 4 号線に乗った。仙台まではもうすぐだ。
10:00 帰宅
ガソリンを満タンにして、 10 時に家に着いた。
のんびりしながらも 4 時間で着いたから、高速を帰ってくるよりよほどいい。
前日に街乗りがあったのと、ルーフボックスを載せていたから燃費は 15.9 km/L。 475.5km のいい旅だった。いつものように釣れなかったけど。今回は状況が悪かったのだ。という言い訳もいつものこと。
初日は大雨、 2 日目は強風、 3 日目は朝一で直帰。
結局、またしても坊主だった。釣りランクはワンランク下がって -3級の「律師 ( りっし )」になれた。大僧正への道を着々と歩んでいる。下手の横好きとはまさに私のことだ。