そういえば CCNA の更新忘れてた。どうしよう。
CCNA 受験前の風景
CCNA の更新が 2010年の 8月頃で切れた。
本来であれば、少なくとも秋には受験しに行っていたはずなのだが、知人の不幸が立て続けに起きたり、キャンプしたり、高速でスピンしたり、ボードしたりして、気づけば 2月である。
ところで、世の中には計画的に物事を進められる人と、そうでない人がいる。私は前者と自負している。その証拠に、 CCNA の勉強はなんと 2010年 4月あたりから進めていた。しかし、どういうわけか、勉強が終わらないのである。
ざっくりとした CCNA 試験範囲
- OSI 階層モデル
- IP アドレス、クラス、VLSM、CIDR
- スイッチの仕組みと動作
- ルータの仕組みと動作。特に Serial の設定
- STP、RSTP 仕組み (L2レイヤの冗長性)
- VLAN、VTP 設定 (仮想サブネット)
- ポートセキュリティ設定 (スイッチのポートへの MAC アドレス登録)
- ルーティングプロトコル RIP、IGRP、OSPF、EIGRP とアドミニストレーティブディスタンス
- アクセスリスト設定
- NAT 設定
- フレームリレー設定
- PPP 設定
- DHCP 設定
- 無線LAN
- ちらっと VoIP
※ 区分けが面倒だったので、各層のプロトコル、3wayハンドシェイクから Cisco の階層モデルまでを、階層モデルにぶちこんでいる。興味がある人がいるとは思えないが、詳細は CISCO のページで確認していただきたい。
覚えては忘れる、覚えては忘れるの繰り返しで、ルーティングプロトコルあたりから一向に進まない (上から順番にやっているのである)。
このままではいけないと思い、とりあえず、試験予約を入れて自分を追い込んでみることにした。 CCNA はピアソンビューでしか受験できなくなっていた。土日での受験を希望だったので、 3つある試験会場から利府の試験会場を選択、 2/20 に予約した。試験まであと 3 週間。
3週間もあるんだ、まだまだ余裕だな、とか思って Oblivion で新キャラ作っていたら、 1週間前になって、あれからまったく勉強が進んでいないことに気づいた。いちおう、教科書の先まで読み進めはするのである。しかし、覚えられないのだw
こりゃやばいということで、勉強のやり方を変更することにした。
まず、上記の試験範囲の中から、設定に関するもの (シミュレーション問題がらみ) は、項目ごとにテキストにコピペし、必要コマンドを一目瞭然にする。そして、別のテキストに、 IP アドレスを変更した問題を適当に考え、コマンドをテキスト打ち (設定) していく。身体で覚えて、設定内容を強制的に記憶に焼き付けるためだ。むろん、設定ではない show 等の確認・デバッグ・オプションコマンドも、問題にしてテキスト打ちしておく。
そして、私が最も苦手とするタイマー時間、単語等の暗記ものは、設定にからめて覚えていく。教科書覚えているうちは、 frame-relay 関連で PVC やら DLCI やら LMI やら BECN やら、イミフな単語がいっぱいあって覚えられねーよと嘆いていたが、意外と何とかなった。
なお、前回の試験では使っていたスイッチの実機は、スイッチの基本が分かった今となっては使わなくなってしまった。エミュレーションで十分だし。
さらに無料の問題サイトもいくつか回っておく。
というのを、試験の 3 日前の有休からやり始めましたw
おかげでボードにも行けず。まあ、 APPI のパークで肩から落ちて、それがまだ痛いという理由もあったわけだが。いつも脱臼気味な感じ。
ともあれ、私の日常の勉強風景は、他のサイト見たり、楽天見たりと落ち着きがない。しかし 3日前ともなれば、わき見する余裕なんてものは一切なく、朝から晩までずーっとテキスト打ちと、問題を解いたりして暗記していた。おかげで肩が凝ってしょうがない。肩甲骨あたりの骨が鳴りまくり。
受験日の前日は仕上げに当てた。しかし、片っ端から忘れていくので、夜中 1時まで勉強している。
切羽詰らないとやれない人間である。この日、人間は追い詰められないとやらないんだなあと実感した。私は計画的な人間と自負していたが、自負していただけだった(ワラ
CCNA 受験当日
11:45 に予約いれていたので、ゆったり起床。 10:30 に出発、11:15 頃にはついて、写真撮影などの手続きを行なった。早めに受験しても OK とのことだったので、時間前に試験開始。
1問目から早くも余裕がない。頭に血が上って、思考力も鈍りがち。問題を解くのに時間がかかるのは、内容にも原因があった。
3年前は、選択問題が主で、 1 ~ 2問のシミュレーション問題という構成だったように記憶している (私の記憶力のなさには定評があるが)。
それに対し、今回の CCNA は、やたらとシミュレーション的な問題が多いと感じた。より実践的 (コマンド入力的な意味で) になっているようだ。
例えば show run で現在の設定を把握させ、そこから「相手ルータxxxとの DLCI の番号は何ですか」「~~~できないのは何が原因と考えられますか」という問題が 5問くらいあった。しかも、 1 つのシミュ的問題に関連した選択問題が 3 ~ 5問くらいあるから、よけいに時間がかかる。選択問題なのに、コマンド叩かなければならないのにも戸惑った。
全体的に、シミュレーション的な問題の比率が上がっていると感じた。選択問題に関しては、無料サイトの問題に通じるものがあるが、全てが同じというような問題はほとんどなく、応用を利かせる必要があった。
ルーティングプロトコル、アクセスリスト、frame-relay は完全に覚えておく必要がある。設定できるだけではなく、その意味も。
ルーティングプロトコルでひどいと思ったのが、 EIGRP アルゴリズムは DUAL、 OSPF は Dijsktra とかいう問題もあった。各ルーティングプロトコルは重要なので、重箱の隅をつつくように覚えておく必要はあるかな。 RIP のアルゴリズムがベルマンフォードというのは覚えていたのだが。
DHCP がらみの問題もあった。
無線 LAN はちょっと出た。
IEEE802.11[abg]、 Bluetooth の周波数帯、速度、チャンネル数、変調方式等の具体的な数値に関しては出なかったが、隠れている可能性はある。
2.4GHz 周波数帯に影響する電子レンジやコードレスフォン、金属キャビネットは出た。
CSMA/CA 方式の仕組みも出たような。
あとは無線LAN セキュリティについてのあれこれと、オーバーラップは 15% 未満で異なるチャンネルを使ってローミングする、とか覚えておけば十分だろう。
VoIP は予想通り、出なかった気がする。運悪く出ても 1 ~ 2問くらいのものだろう。 VoIP は SIP あたりを覚えておけばいいのではないだろうか。私は検索で出たページを見ていたくらいだ。
思いのほか時間が過ぎていくことに焦りを感じ、自信がない問題に関しては、上部にあるメモに hoge と入れて、後で見直そうと思った。しかし、見直す時間が取れるかどうか分からなかったため、最適と思われる答えを選びつつ、進めていくことにする。これが後に命を救った。
試験終了 30 分前に、最後の問題を解いた。チェックをつけた 10問くらいを見直すため、間違っても試験終了ボタンを押さないよう、次に進んだら、予想外の自体が。
強制的に採点されてしまいました。
え、どういうこと?
以前は試験の終了前に、最初の問題から見直しできてたんだが、もしかして別のボタン押した?
試験は終わったので、それとなく係員さんに聞いたら、 CCNA 試験は問題を見直すことができなくなったらしいとのこと。つまりは一発本番。後戻りできない潔さ。そんな潔さいらねーよ。
問題のメモ欄に、後で見直そうと思って hoge と入たのは何だったんだろう。今にして思えば、あのテキスト入力ボックスは、計算とかに使いなさいということなんだろう。でもメモ用紙渡されてるんだから、そっちで計算するだろ普通。
結果は合格しました。 930点くらいだった。 860点くらいが合格だから、余裕そうに見えて、実はまったくそういうこともなく。あの 3日間の猛追がなければ、間違いなく落ちていた。
お祝いにモスバーガー食べた。
やべぇ、開放感がハンパないw
これだけプレッシャーを受けたのは、 3万円 (このときはキャンペーンで 9千円引き) という受験料もさることながら、私の活性 (遊びに費やす時間) が高くなる冬に試験をしていたためだ。
つまり、試験に失敗することで、また勉強に時間を取られ、遊ぶ時間が失われることへの恐怖である。
結論として、資格の受験は、自分の活性が高くなる時期にするべきではない。