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仙台新港 – 沖堤防タコ釣り

タコ釣り

LPIC 試験も一区切りつき、心底開放された気分で GW を迎えることができた。

というわけで、今回はたこてんやを使ったタコ釣りである。たこてんやはタコ用のルアーで、このような形をしている。


この平らになった部分にカニや魚、豚の脂などを乗せ、タコが餌に抱きついたところをえいやっと引っこ抜く。生餌でなくてもかまわない。カニのおもちゃを乗っけたルアーも売られているし、それでも実際に釣れる。らしい。ちなみに上記は我が友人の自信作である。作るのが楽しいと言っていたので次も頼む (ワラ

実際は夜中 3 時まで作成していたとか

さて、今回釣りをする場所は仙台新港の沖堤防である。

仙台新港から陸続きの 2km くらいある長い防波堤を南防波堤と呼んでいる。その先端から 2km ほど沖に、堤防が二つある。それらの堤防には船でしか行けず、北側の短い堤防を北防波堤、南側の長い堤防を沖堤防と呼んでいる。この辺、慣れないと紛らわしい。

今回は沖堤防の方で釣りをすることになった。

面子は2004/08/15 相馬港と同じ、友人と、その友人の兄さんである。彼らとは何度か釣りを一緒にしているが、去年は環境が変わってなかなか遊べなくなってしまった。今回、 1 ~ 2 年ぶりくらいの釣りとなる。

住んでいる地区が異なるので、待ち合わせ場所の港に現地集合である。朝 3 時に起床、 4 時に車で出発。だいたい 4 時 30 分にはついていた。 5 時に船で沖堤防に向かう。

東側を拠点にすることにした。

まず、友人と友人の兄さんが東側で降り、その後単独で、船で西側に連れて行ってもらう。

タコ釣り装備として、荷重 200 号の超硬い 2 ピースの竿を半分だけ使ったものと、ウェストポーチに入れたアジのみという軽装。そうでなくとも延々歩くのだ。重い装備なんかやってられない。

こうして私は西側から、友人の兄さんは東側から攻めてくることにした。

東へ 20 分ほど歩いたところで、「根掛りか?」と思える現象が起きた。

針が引っかかったのか、進行方向に進んでもビクともしない。やむなく、反対方向に進んだらあっさり外れた。たこてんやをあげてみると、餌が半分以上消失していた。

後で聞いたらそのポイント (5番) では毎朝タコが上がっているらしい。ということは、おそらく、タコだったのだろう。あたりはまったくなかったが。これまた後で聞いた話では、タコのあたりは、ただただ重くなるだけとのこと。

また、海底にへばりつかれてしまった場合、思い切り引き抜いてもまず上がらず、糸を緩め、油断するのを待ってえいやっと引き抜くかしないとダメらしい。油断させて、タコが逃げようとするタイミングはどうやって見極めるんだと小一時間問いただしたい。糸を緩めたら当たりも何も分からないだろうに。

というツッコミ虚しく、その後はタコらしき反応には会えず、ひたすら東へ歩き続けた。途中、友人の兄さんと邂逅、情報交換すると、見事タコをしとめたとか。すげー。

結局タコの姿を拝めず、歩き続けること 1 時間以上、もう腰が痛いわ肩は凝るわで大変だった。

底を攻める

東のベース・キャンプについた。

タコ釣りは飽きたので、ワームを使った釣りに切り替える。対象魚はソイ、アイナメ、ヒラメ、カレイなど。

ソイ、アイナメ、ヒラメはフィッシュ・イーターなので、底を取り、ワームをひらひらさせていれば食いつくらしい。また、カレイも狙いたいという思いから、イソメ型のワームも使ったりすることにした。だいたい欲をかくとろくな目にあわないのだが。そこはお約束。とりあえず何か釣れてくれということで。

まず、釣り場の地形だが、堤防の先 10m 地点に捨石 (捨てテトラ) が敷き詰められており、その先が深くなっている。これはどういうことかというと、ちょっとルアーを投げ、底を引きずって寄せると、捨石に引っかかるということ。ではどうすればいいか。 10m 地点まで寄せたら、えいやっと浮かせて、捨石の部分の上までルアーを引き上げ、そこから再開するしかない。

ただ、アイナメやソイはテトラの合間に潜んでいるから、あえてそこの捨石の部分に落とし込んでみたりもしたのだが、根がかること根がかること。最終 14 時までの計 6 時間で、 15 個の仕掛けをロストした。内海の方では底を攻める釣り方は向かないと断言できる。今度から捨ておもり式の仕掛けにしなければならないな。

あまりに根がかりするので、東側先端に移動、外海に向かって投げた。

ワームを投げる。底に着く。底を引きずって寄せる。時折あおって魚にアピール。ワームはゴムのおもちゃだから、絶えず動かしているのだが、昼までやってもピクリともこない。額から一筋の汗。

いつものように、「え? ピクニックに来たんだよ?」と強がればいいのだろうか。

まあ、今回は修行と思うことにしているので、「飽きた~」とか言いつつも、ワーム釣りは止めてない。いつもならば飽きてすぐ別の釣りをしたがる私にしては珍しいことである。

ふとタバコが吸いたくなり、ルアーを放った後、フローティングベストのポケットをごそごそやっていたら、若干重い手ごたえが。どうもこの竿 (タコ釣り用のロッドとはまた別のパックロッド) は劇的に感度が悪いらしく、当たりがほとんど分からないのだ。 6 千円くらいの私にしてはお高めなロッドなのに。

給料日になったらカーボン含有率の高い (値段も高い) パックロッドを買おうと決意しつつあわててあおってみると、ビクリビクリと反応がある。何かしらの魚がかかったようだ。ただ、この時点では何の魚かは分からない。さらに巻いてみる。左右にダンスしている。どうやらアイナメのようだ。

ラインは PE 1.25 号なので余裕でゴボウ抜き。小さめのアイナメだった。記念すべき初ワーム Hit。へー、本当に釣れるんだ…

この瞬間まで、ワームに魚なんてかかるはずがないと思っていた。メーカーの販売戦略さ。子供におもちゃ売りつける手口と同じ、なんて。先々週に友人がワームで 50cm 弱のアイナメを釣った写真を見ていたのだが、まさか実際に釣れるとは。

うは。

というわけで、今回分かったことをまとめておこう。

タコ釣りまとめ
  • たこてんやにアジで OK
  • アジはゴムでとめると良い。ゴムは切れやすいので大量に予備を持っていくこと。 20 本くらい
  • 若干休みながらゆっくり歩いてくること。せっかちだとかかりづらいっぽい
  • タコにあたりはない。重くなったら根がかりではなく、タコと思って思い切り引くこと。根がかりであってもタコと信じるべし
  • あおって巻き上げるのではなく、一定の間隔で巻き続けること。あおって休んだ瞬間に離れていく
  • 底にへばりつかれたらまずはがせない。油断させるか切れるのを覚悟するか。賭けに出ざるを得ない
ワーム釣りまとめ
  • メタルジグとは違い、動かし続けているよりは 30 秒くらいの間隔で休み休み攻めた方が良い
  • 沖堤防の内海側で底を探る釣り方禁止。経済的に打撃。捨ておもり式の仕掛けにすべし
  • ワームはガルプで Hit したので、いけることが分かった。ただし、酢イカの香り…例によって液漏れして大変なことに。二重・三重の袋でガードすべし
  • 意外とワームっておもしろい

14 時撤収。釣果は 1kg 程度のタコ 1 匹、アイナメ 2 匹だったかな。あとドンコもいたかも。彼らに差し上げて、持ち帰ってないので詳細は不明。

なお、その日のコンディションは悪かったらしい。北防波堤から一緒になった釣り人が、チビナメ 1 匹とぼやいていた。仲間仲間。

そんなコンディションの割りに、私の釣果は良かったといえるだろう。それにしても初めてまともな獲物を釣り上げたような気がする。

1 Comment

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  1. 髭付ければロスなくなりますよぉ

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