Cloud n にオールインワンサーバを立てる 4
Cent OS は yum コマンドで色々なパッケージを簡単にインストールすることができる。
yum コマンドを実行すると、まずリポジトリに接続して、要求されたパッケージが存在するかどうか、またバージョンは最新かどうか、などを確認する。
ただ、標準のリポジトリだけだと最新の PHP や MySQL には対応していないため、サードパーティのリポジトリを追加することにする。
リポジトリ設定
1. デフォルトのリポジトリファイルを変更
# vi /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo [base] priority=1 ※ 追加 (優先度は最高の意味) (略) [updates] priority=1 ※ 追加 (略) [extras] priority=1 ※ 追加 (略)
2. RPMforge リポジトリの追加
サードパーティのリポジトリ (この場合 RPMforge) を追加することで標準以外のパッケージがインストール可能になる。
・ yum-priorities プラグインの導入 (リポジトリの優先度を設定することができるようになる) # yum install -y yum-priorities # rpm --import http://apt.sw.be/RPM-GPG-KEY.dag.txt # rpm -ivh http://pkgs.repoforge.org/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.3-1.el6.rf.x86_64.rpm ※ CentOS 6 系 64 bit ・ アップデート # yum -y update rpmforge-release ・ rpmforge のリポジトリ設定ファイル # vi /etc/yum.repos.d/rpmforge.repo [rpmforge] (略) enabled = 1 ※ 1 (有効) になっていれば OK ※ プライオリティを設定しない場合は priority=99 (最低) になる
3. epel リポジトリの追加
# rpm -ivh http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm # vi /etc/yum.repos.d/epel.repo [epel] (略) enabled = 1 ※ 1 (有効) になっていれば OK ・ アップデート # yum -y update epel-release
4. remi リポジトリの追加
# rpm -ivh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm # vi /etc/yum.repos.d/remi.repo [remi] priority=1 ※ 追加 name=Les RPM de remi pour Enterprise Linux 6 - $basearch #baseurl=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/remi/$basearch/ mirrorlist=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/remi/mirror enabled=0 ※ 0 (無効) になっていれば OK gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi gpgcheck=1 ・ アップデート # yum -y update remi-release
remi は通常は無効で、いざと言う時だけ利用するようにするため、このような設定になっている。
例えば remi を常に有効にしていると、 yum コマンドを走らせた時の確認先が増えるため、えらく待たされるようになってしまう。
5. yum の使い方
・ 通常の使い方。 # yum install 何らかのパッケージ ・ remi リポジトリから PHP5.6 パッケージをインストール # yum --enablerepo=remi install php56 ・ remi リポジトリのパッケージを含めて、インストールされたパッケージをアップデート # yum --enablerepo=remi -y update
SELinux を無効にする
SELinux は使わないので無効にする。
# vi /etc/selinux/config ---------- #SELINUX=enforcing SELINUX=disabled ---------- ※ reboot すれば無効になるが、コマンドでも無効にできる # setenforce 0 ⇒ これで無効になったはず 確認すると Disabled になっている。 # getenforce Disabled