ETC がセットアップ込みで \5,000 で売っていたので、購入してみた。
取り付け費用などという余計なものは払いたくもないので、自分で取り付けることになった。
この炎天下 ( 35℃ ) の中、汗だくで作業している自分に幸あれ。
2010/09/04 ETC 取り付け工事
※ 著者は素人であるため、ググリつつ、考察しながら取り付けていきます。
事前準備
MR-S に ETC を取り付けることになった。
今更ながら、休日特別割引 ( \1,000 ) の魅力に気づいたのである。
なお、高速道路の休日特別割引は、 2009/03/28 ~ 2011/03/31 の期間まで、実施されることになっている。
開始から 1 年 6 ヶ月経ってようやく、「高速が休日を絡ませるとどこまでも \1,000 円で乗れる良さ」に気づいたのだろうか? だとしたら、やや遅すぎた感はある。休日特別割引の実施期間が、残り半年を切っていることにこそ、注目すべきと思うのだが。
流行を追わない男である。追わないと言うか、追うゆとりがないというか……
とりあえず、以前ソーラーチャージャー SE-135 を取り付けしたので、 ETC 取り付けの大まかな流れは頭に浮かぶ。しかし、何分去年の話なので、記憶力の定評のない私は、不安である。どうせだからと、備忘録を兼ね、最初から手順を追って、やっていくことにした。
とりあえず、用意するものはヒューズ電源である。 MR-S は、「ヒューズ」「ミニヒューズ」「低背ヒューズ 」のうち、ミニヒューズを使っている。
今回は、左上の「WASHER 10A」の位置のヒューズを使うことにした。
理由は以下の通り。
ETC は、車のエンジンがかかっていないとき、もしくはキーが挿し込まれていないときは電源が OFFである必要がある。ずっと ON だと、バッテリが上がってしまうからだ。
ETC はイグニッションを回してエンジンがかかる直前くらいに、起動する必要がある。
となると、「ACC 電源」か「キースイッチ ON 連動」のどちらかに属するヒューズを使えばいいだろう。
今回、 ETC には 3A のヒューズ ( ガラスの筒みたいな形状 ) が付属してきた。
MR-S のヒューズボックスには、 7.5A を最小として、 10A、 15A、 20A、 25A と、より取り見取りのヒューズが使われている。しかし、 ETC ヒューズ ( 3A ) にアンペア数が近い 7.5A を使うと、 ETC を起動した瞬間にアンペア数がオーバーして、ヒューズが切れる可能性がある。
あるいは、 ETC が壊れて過電流等の問題が起こり、付属の 3A ヒューズが切れるような電流が流れたとき、 3A のヒューズが切れる前に 7.5A のヒューズが切れるかもしれない。
だからといって、 25A のヒューズから電源を取り込むと、いずれ大容量のウーハーあたりを取り付けるときに困ることになる。まあ取り付けることはなさそうだが。
というわけで、なるべく最小に近くて、ある程度余裕を持ったヒューズを使う必要があるのだ。なので、 10A か 15A を使うことにする。
ヒューズボックスの中で、「ACC 電源」か「キースイッチ ON 連動」くさいのは、 WASHER 10A だ。
キーを挿し込まない状態でウォッシャー液は出ない。また、イグニッションを 1 段階 ( ACC 電源) 回した状態でも出なかった。 2段階 ( イルミネーション電源 ) 回したときに、ウォッシャー液が出た。
念のため、テスターを使って実験もしてみた。テスターのスイッチを「直流 20V 」 ( 12V のバッテリーを使っているから ) にセット。キーを挿し込まない状態で、黒い棒を金属に触れてアースさせ、赤い棒をヒューズの左側に接触させる。反応しなかった。次に、キーを挿して 2 段階回して同じことをすると、 12V 程度を示した。
これで WASHER が常時電源でも ACC 電源でもなく、 ON 電源であることが分かった。
条件を満たしたので、 WASHER から電源を取り込むのが良いだろう。
黄色い帽子で 10A ミニヒューズ電源 ( ヒューズ 5A )を購入してきた。 \399 だった。
ちなみに、10A ヒューズ電源 ( 形状が二股の金属端子 ) には、 5A ヒューズ ( 形状がガラスの筒) が付属してきた。しかし ETC に付属の 3A ヒューズを使うので、付属の 5A ヒューズは工具箱で死蔵されることになる。
さて、 ETC の電源部分に、買って来たミニヒューズ電源を取り付けたところから、取り付け工事が始まる。
ETC 取り付け工事
・ アンテナ取り付け位置:バックミラーの左側に貼り付ける
・ 本体取り付け位置:ダッシュボードの右側の壁に貼り付ける
・ 電源取り付け位置:助手席ヒューズボックスの WASHER 10A
・ アース取り付け位置:助手席足元のボルト
1. 準備
おもむろに助手席を開け、ヒューズボックスのカバーを開ける。さらに、あまった配線を隙間からダッシュボードに引き込むため、ヒューズボックスの上下にあるボルトを外しておく。
フロントガラスにアンテナと、アンテナ線を固定するためのフックを取り付けるため、該当する部分をアルコールで脱脂しておく。
ダッシュボードの中を掻き出し、 ETC 本体を貼り付ける部分 ( ダッシュボード右側の壁 )を脱脂しておく。
2. アース
ETC の電源の線は、一方がミニヒューズに、一方がアースにと、二股になっている。助手席足元のボルトをアースとして利用する。
まず、二股の一方のアースを、ヒューズボックスから助手席の足元まで這わせ、ボルトで固定する。
3. 電源取り込み
次にミニヒューズを WASHER に取り付ける。このとき、ヒューズ電源の取り込み方向に注意する。
良く見ると、ヒューズには左右に金属端子が露出している。 WASHER は左側の金属端子に通電している。つまり、テスターの黒い棒をアースし、赤い棒をヒューズの左側の金属に触れさせたときに、 12V と表示される。右側の金属端子に触れたときは反応しない。
ということは、取り込みの線が左側に来るよう、ミニヒューズ電源を差し込む必要がある。
ヒューズを取り付けたら、余った線をヒューズボックスの奥に押し込んで、最終的にダッシュボードに引き込む。
ダッシュボード内で余った線は束ねておく。
4. アンテナの貼り付け
アンテナをバックミラーの死角となる部分に貼り付ける。
線はフロントガラス上部を伝って、助手席側の左端のフロントガラスを伝い、隙間からヒューズボックスに引き込まれ、最終的にダッシュボードに通る。
隙間に線を入れやすくするため、ヒューズカバー上下のボルトを外しておいたのである。
ダッシュボード内で余った線は、あまり R がきつくならないように輪を作ってまとめておく。
5. ETC 本体の貼り付け
ETC 本体に ( ダッシュボードで束ねられた ) 電源の線、 ( 同じくダッシュボードで束ねられた ) アンテナの線をパチっと取り付ける。
ダッシュボードの右側の壁に、 ETC 本体を貼り付ける。あまり奥の方に貼り付けてしまうと、後でアンテナ線や電源の線だけ ETC 本体から外して、長さを調整しようとしても、外れなくなるので、ダッシュボードの開閉に干渉しない程度に、最大限に手前に来るよう取り付ける。
ヒューズカバー上下のボトルを元に戻しておく。
6. 起動確認
イグニッションを回して、 ETC が起動するかどうか、また、 ETC カードを差し込んで、ランプが緑 ( ETC に限らず、たいていの機械では、ランプの色がオレンジのときは異常とかスタンバイで、緑だと正常に起動していることを示すものだ ) になるかどうかを確認する。
イグニッションを 2 段階回すと、 ETC の起動音がした。また、カードを差し込むことで、ランプが緑に変わった。
7. 実践
高速の ETC ゲートをくぐって、正常に動作していることを確認してみる。
恐る恐るゲートをくぐった。ピーっと音がして、ゲートが開いた。ヨカッタ。
そして 2 年ぶりの高速に、調子こいて 180 単位まで出したのは秘密だ。
単位って何だよ(ワラ